昨日の代表質問に自民党からは参議院幹事長の世耕議員が立った。
世耕議員は最初のうちは岸田支持を訴えながらも、途中から(政権批判というより)首相の個人批判が始まった。
「総理の決断と言葉は弱さ感じる」と、リーダーとしての姿勢がなってない、とか言葉がわかりにくくて国民に伝わらないとか、言いたい放題、注文つけ放題だった。
指摘した内容は皆が思っている通りの内容で、お説ごもっともという感じなのだが、よくここまでズケズケとやっつけたものだ。
皆が資料に目を落としている中、岸田首相だけは話している世耕議員をずっと見ていた。
首相がずっと口元にうっすら笑みをうかべていたのが、逆にコワい。
世耕議員はいずれ衆院に鞍替えして、総理の座を狙っているとうわさされる安倍派の世襲議員だ。
地元の和歌山では二階さんに押され、安倍派では萩生田さんに一歩リードされているので、ここらで唐突に存在感を出したくなってしまったのか?
また、岸田さんに幹事長を引きずり降ろされた恨みがある二階さんはどこかのタイミングで岸田降ろしをやるつもりだと思われる。
その先兵を世耕さんが買って出たのか?
ということは次の衆院選で鞍替えする話が二階さんとついたのかな。
今の自民党は左派政権だから、どこかで自民党が内部分裂しないことには保守の巻き返しはなかなか困難だ。
しょせん自民党という古いコップの中での嵐ではあるものの、せいぜい仲間割れしといてもらうのはいいことだ。