闇クマさんがいつの間にかすっかり『自民党マンセー』に転向し、岸田政権を爆裂持ち上げている。
しかしこれらは事実誤認と極端な好意的解釈に基づく煽りコンテンツと堕しているのではないか?
彼は動画の中で、『岸田は今まで増税など一度もしていない』と言い切っているが、これは明確に誤りである。
増税の実施が2025年以降に延期になっているだけで、法人税、所得税、たばこ税の増税はすでに決まっている。
選挙があるから実施を25年以降に延期しているだけ。
しかしあくまで増税を決定したのは岸田政権なのだ。
まだ実施していないからといって『増税してない』というのはただの詭弁にすぎない。
さらに政府が9月27日に示した経済対策の重点事項では、
「中小企業などの賃上げを促す減税強化」(目新しくもない)
「半導体などへの国内投資を中長期的に支援する減税制度創設」(あくまで半導体業界向けの支援策)
など、一部の企業向けの優遇措置が並んでいただけ。
家計を直接支援する「所得税減税」や「消費税減税」、「ガソリン税減税(トリガー条項発動)」などは影も形もなかった。
これが『偽減税』と揶揄される理由だ。
しかもこの発表はつい6日前の話。
いきなり政府の方針が180度変わったのだろうか?
闇クマさんは、何を根拠に消費税や所得税が減税される可能性があると主張しているのか?
仲良しの「稲田朋美先生」から耳打ちでもされたのかな?
ついでに言うと、彼は「岸田政権が景気を回復させて税収を増やした」と主張している。
しかし税収が増えたのは円安で輸出企業の収入が1.4倍に増えたことと、物価高騰による消費税収の増加であり、決して景気が良くなったわけではない。
その証拠に国民の「実質賃金」は16ヶ月も連続して低下を続けている。これのどこが景気回復なのか?
動画の中ではただただ声高に岸田自民党を持ち上げる粗雑な印象操作ばかりが目立つ。
具体的な根拠は全く示されず、謎の期待感に溢れたワードをハイテンションで連呼しているにすぎない。
既に政府が所得税や消費税減税の検討をアナウンスしているのなら、確かに彼の言うこともうなずける。
しかし政府が6日前に発表したことは前記の通りであり、政府はこれらのショボい内容を「減税」と呼んでいると理解するのがマトモな解釈ではないか。
これまで所得税減税や消費税減税、ガソリン税のトリガー条項を頑ななまでに拒否してきたこの政権が、選挙のためとは言え、いきなり真っ当な減税を始めるとは思えない。
すなわち政府が『減税』と呼ぶ中身をきちんと確認しなければ、現時点でもろ手を挙げて自民党支持など馬鹿馬鹿しくて叫べないと思うのだ。
ここ最近彼の言動が極端に偏向しているのはなぜなのか?
とてもとても不可解だね。
<追記>
百田さんは闇(堕ち)クマさんを自民党の御用インフルエンサーと認定したようです。