ミサイルやドローンの飽和攻撃で敵国の軍事拠点を潰した上で、上陸侵攻をおこなうというオーソドックスな上陸戦を「プランA」とすると、海上封鎖で台湾の貨物船、航空輸送を麻痺させるという作戦が「プランB」だ。
「プランB」の方が、あからさまな先制攻撃をおこなわないですむという点では、中国にとって都合が良い。
先制攻撃を行なえば、国際世論は一挙に中国批判に塗りつぶされる。
台湾だけでなく、米国や日本の軍事拠点まで叩くということになれば、ウクライナ侵攻におけるロシアよりも過激な軍事行動になるからだ。
何らかの理由をつけて、海上封鎖を行った方が、たとえ屁理屈であっても国際世論に対するエクスキューズはつけやすいだろう。
しかしそうなった場合でも、このような海上封鎖は日本の原油輸入経路もふさぐことになるから、日中間の大きな摩擦になることは間違いない。
しかし中国としては、海上封鎖に米日がどのように反応するかを見極めながら、慎重にことを進めることが出来るというメリットがある。
場合によっては途中からプランAに切り替えることも出来る。
中国の選択肢が増えることになるので、現実的なプランといえよう。
ペロシ訪台後の中国の軍事演習が「海上封鎖」のための予行演習だという推測は正しいような気がする。
日本もいますぐ必要な装備を用意しないと間に合わない。
くれぐれも萩生田さんの邪魔をしないで欲しいものだ。