再生可能エネルギーと言えば、太陽光発電がすぐ頭に浮かびます。
しかしメリットよりデメリットの方が大きく、様々な問題を抱える発電方法であることは、いろいろなところで指摘されています。
・発電量が天候に左右されて安定しない。よって工場などのメインの電源としてあてにできない。あくまで補助。
・太陽光発電設備が乱立し、ずさんな工事が地盤に悪影響を与えたり、環境破壊につながる。熱海の土石流事故も上流の太陽光発電施設の問題が指摘されている。
・10年くらいで耐用年数を迎える発電機器の廃棄コストや廃棄に伴う環境への悪影響が大きい。
・シェアが高い中国製パネルの製造にウィグル人の強制労働が用いられている道義的問題。
環境を改善するはずが、違う方法で世の中に害悪を与えているということになっていますね。
真剣に地球環境のことを考えるのであれば、時間がかかっても最適な方法を研究するべきではないだろうか?
ということで、その一例がススキです。
・ススキはバイオマス燃料としてCO2削減に効果が高い。
・ススキは単位面積当たりの燃料源としての生産性がトウモロコシなど他のバイオマス原料を遙かに凌駕する。
・やせた土壌でも逞しく成長する。生育場所を選ばない。
肥料がいらない。
・遺伝子の組み替え等によって1年で3メートルほどまで成長する。生育効率が良い。
下の写真を見てください。ほら、でかい。
・地下茎に炭素を蓄積するため、空中の二酸化炭素を固定する作用もあります。生えてるだけで二酸化炭素を減らす働きが大きい。
つまり、エネルギー作物として、究極の特徴を備えている。
写真は熊本、阿蘇の草千里です。
元来、日本の土壌は放っておくと森林として安定してしまうのです。
しかし阿蘇では1000年にわたり、ススキを刈り、野焼きをして管理し、萱(カヤぶき屋根のアレです)として利用してきた歴史があります。
北海道大学がこれを研究していますが、支援しているのはブタノールと同じく、またもやBP(British Petroleum)です。
日本の政府か企業がやるべきでしょう。
エネルギー政策を担当する経産省は何をやってるんでしょうか?
金融緩和でマネーサプライが飽和しているのだから、銀行に金を眠らせていないでこういう分野に投資を促すべきでしょう。
これ以上いくら太陽光パネル並べても新たな利権に貢献するだけです。