愛されて90年、今だに人気の直熱三極管2A3。
しかし、当時の開発した技術屋さんたちはまさかこんなに今も使われているとは
思っていなかったでしょうねー。
「まだ使ってんの?! もういいんでない」
と言われそうです。
そんな2A3は245(45)のパワーアップ版として1933年にRCAが開発し、
販売されました。
でも既に当時はRCAは製造から手を引いており、
製造はGEとウエスティングハウスがしていたという話もあります。
今となっては分かりません。
高級電蓄やオーディオアンプで愛され、
耐震化した2A3W、フィラメントの電圧を6.3V化した6A3、
6A3のオクタルベース化した6B4G、6B4Gを傍熱化した6A5Gなどがあるそうです。
そんなロングセラー・2A3はやはり1933~36年くらいの短い期間で販売された
「一枚プレート」が良いようです。
音質は良いらしいのですが、
寿命や耐久性(フィラメントがすぐ切れる)などの問題が発生して、
すぐにマイナーチェンジ、二枚プレートやH型プレートやバネ式やマイカ式など経て、どんどんコストカットが進んだようです、、
1枚プレートの2A3は今や貴重過ぎて、1本20万くらいするらしいです!?
そんな感じですから、
不人気、不好評の後期型2A3(マイカ式)でも大変に高価な時代になりました、、
それでも試しにカナ~ダ・ウエスティングハウスの2A3を買ってみました!!
PP用に4本用意しました、、、
お値段はRCAよりも何故か高価です。
そんなカナ~ダの2A3はガラスは薄めで、よく響きそうです。
RCAの2A3は2本入手しました。
ウエスティングハウスと同じ造りにしか見えません。
でも構造精度はロシア製の現行2A3の方が明らかに綺麗です、、
しかも一枚プレート。
左のエレハモの音は、甘みのあるふくよかな響きだと思います(ボケてるかも)、
でも甘みはあっさり目かもしれません(ガラスが厚いからかしら)。
右のソブテックは安価なのですが、
ガラス管がエレハモよりも厚いので(製造は同じエレハモ)、
甘みのある響きは現代的な糖分50%カット風で、
クリア、爽やか、キッチリ系の音のように感じます。
評価は賛否両論のようです、隠れた名球と言われる方もおられます。
で、カナダ産、RCAの2A3の肝心の音質はまだ聞いておりませんので??? です、
今後の楽しみとします。
ちなみにRCA 2A3はPP(出力トランス OY15)で聞いたことがあるのですが、
深みのある、味のある響きでしたね。
でも通な方は45や71Aを楽しまれているようですよ!
ちなみにかの高槻電器が2A3も出したようです。
値段をよく見て見たら、1本で90000円ほどでした!!
わたしは2本でその値段かと思いましたよー。
と思いながらも、案外意外とアジアでは人気のようです。
理由は信用が不透明なNOSや中古よりも、
今作られている日本製の真空管の方が安心だとか!!
ご覧いただきありがとうございます。