実家の愛犬≪かんた≫が眠りに着きました。
とても優しい子で、人懐っこい子でした。
18歳の時に家に帰ると、箱の中に小さな子犬がいました。
『飼うことになったから』
『かんたろうって名前だからね』
『ハクション大魔王のかんちゃんだから』
一方的に告げられ最初は戸惑いました。
箱の中を覗き込むと、とても小さい子犬が丸まって寝ていました。
その姿はとても可愛く一目見ただけで癒されました。
僕も実家を出て、ここ数年は母親とかんたの2人暮らしでした。
毎朝晩1時間は雨の日も風の日もかかさずお散歩していました。
そんなある日かんたが入院したからお見舞いに行ってあげてと母親からの電話がありました。
病院のゲージの中で横たわるかんたはとても辛そうでした。
30分ぐらい傍にいて、帰ろうとするとワンワンと泣く声が。
どうしたらいいのか分からない辛さがありました。
病院の先生からは、18歳(人間で言うと90歳弱)だから…
それから数日で退院しましたが、大好きなお散歩には行けなくなってしまいました。
歩けず、毎日寝たきりとなってしまいました。
それでも、それから半年以上も頑張って母親を寂しさから救ってくれてました。
かんたが眠りに着いた日は雨が降っていました。
旅立ちの日は、春のようなあたたかい晴天の青空の日でした。
それまでの雨や寒さとはうってかわった天気は、お散歩好きなかんたがもたらしてくれたんだと思いました。
離ればなれになった家族がみんな揃い、かんたの旅立ちを見送りました。

18年。
一緒に居た時間が長かったからこそ、思い出も沢山あるし、その分悲しみも強くありました。
眠りに着く顔がすごく笑顔でした。
本当に幸せだったんだと思います。
母親や、僕たち家族も幸せでした。
かんたの優しさにみんな本当に救われたよ。
また、一緒に遊ぼうね。
かんた本当にありがとう。