こういうこと。
わたし。
学生。
彼。
略奪愛の末付き合うことになったのが2年前。
同棲中。親も認める仲。愛していないわけじゃない。
「君」と呼んでいる彼。
であったのが4年前。ずっと好き。
2年も付き合っている彼がいるのに
君に恋してしまった。
バカな私の最後の恋を記録する。
泣かない
思い返してみても、人生において後悔はそんなにしなかった。
なるべく正直に生きようと思っているからだ。
だから、よく友人が口にする「あの時~しとけばよかったなぁ」に同感することができなかった。
「そう思うならそうやってみればよかったのに」といつも言いそうになる。
ただ一つ
もしあのとき、今と違う道を選んでいたら、と想像することはある。
あの時、空港の出発ロビーでその手を選んでいたら。
常に彼氏と共に行動していた私にとって
残された日本での2週間は妙に落ち着かないものになっていた。
海の向こうでは愛しているはずの彼氏が待っているのに
ほとんどの時間を私は君と過ごしていた。
その関係はもう4年も続いていた。
今の彼氏と付き合う前のことだった。
ただお互い、干渉せず、適度な距離で接していた。
それは浮気とは呼べるような呼べないようなものだった。
朝まで一緒にすごすことはあっても
肌を重ねることはなく。
君は私の髪をなで、私はその手を髪の死んだはずの細胞から感じ取る。
