東京に住んでいると、

本当にたくさんの病院やクリニックがあって、

選択肢がたくさんあります。


私が専門にしている内視鏡検査も、

本当に選択肢がたくさんあるのですが、

最近2つ、ムズムズすることがありました。


ひとつめは、

「さばく件数」

で、あるクリニックでバイトを打診されたのですが、

「先生は3時間で何例さばけますか?」

と聞かれました。

あー、ここで働くことはないなー

と思いながら、

「数ではなく一人一人に丁寧に接したいと思います。」

と答えていました。

すると、

「3時間で15人さばける医師が見つかったので、先生は結構です。」

と言われました。

クリニック自体もお金のことしかない上に、15人と答えたドクターもどうかな、と思いました。

バカなんじゃないかな

とすら思います。内視鏡入れて出すだけなら数分で終わりますから。


ふたつめは、

「ヒトを大事にできないドクター」

彼の自慢は、

“今まで付き合った女4ケタ”

その彼が、マスコミで色々偉そうに言っているのを見つけてしまい、吐き気がしました。

彼のクリニックには絶対行きません。


一方で、私が内視鏡をやる上でいつも頭の片隅に置いている言葉があります。

それは、

『この方のおかげで社会がうまく回っている。ありがとう。そして、この方がいつもいつまでも元気にいられますように。』


そう思いながら内視鏡を握ると、必然的に早期病変を見逃さないぞ、合併症を絶対に起こさないぞ、って思えます。


この言葉は後輩女医ちゃんの言葉。

子育てで仕事をセーブしているのがもったいない!

私だったら、彼女みたいな内視鏡医にかかりたいなと思います。