注:きたない日本語表記あります。

落し物を見つけたら、見つけた人のものになります。
持ち主に返すか、自分の物にするか、それは見つけた人に権利があります。

日本人には信じがたいのですが、アメリカではそういう概念です。

なので、少し前に娘がスクーターを公園に置いたままにしたら、隣の家の男子Jが自分の物と言い張り返してくれませんでした。
私が言ってもだめで、旦那様が隙を狙って取り返しました。

その男子J、今度は弟くんが置いていたボールを自分のだと言い張り、返してくれず、また隙を狙って弟くんが取り返していたのですが、
一昨日私に、
J 「あんたとこの、俺のボール盗んだぜ。」
と言うので、
私 「あれは私がTarget(という店)で買ったのよ。」
と言っていました。

ところが今日、弟くんが外でそのボールで遊んでいたら、Jが奪い、3人がかりでボールを弟くんに戻さないように投げ始めました。
男子の遊びの延長なので、私も口出しせずに見ていたのですが、途中からはもみ合いとなり、それでもアメフトはそんな競技だし…と思い、傍観していました。

一旦、半べそで弟くんが、どうしても返してくれない、と言って戻ってきましたが、
私 「自分のボールくらい自分で取り返しなさい。」
とまた外に行かせましたが、
見ていると明らかに乱暴で、いじめにしか見えない状況となり、しまいには殆ど泣いている弟くんを執拗に追いかけるようになったため、私の堪忍袋の緒が切れました。

私 「そこまで。ゲームオーバーよ。ボールを私達に返しなさい。」
嫌々返しながらも、
J 「でもこれはオレのボールだ」
私 「は?何言ってんの?これは私がTargetで買ったって前にも言ったでしょ。」
J 「レシート持ってんのかよ?」
私 「あんたに見せるレシートなんかない。あんたに見る権利もない。とっとと帰りな!今すぐ!
でなければあんたのかあちゃんに言ってやるから、連れてきなさい。どうするの?早く決めなさい!!!」
J 「行こうぜ」
と他の友人を連れて帰って行きました。

何度かアメリカ人が怒っているのをみていましたので、その迫力をなるべく再現するように、
がんばりました〜

大体、人様の子を叱り飛ばしたことなどなく、ましてや、英語で…
つかれました〜

ですが、言うことを言わないと、いつまでも嫌な気持ちをひきずるわけですし、

いつもニコニコしてばかりと思うな!
日本人なめんなよっ!

と、ある意味、国旗背負った気分です〜

ですが、Jのお母さんがJに全く無関心なことも知っていて、お母さんのことを言ったりして、悪かったかな、という気持ちもありますし、そもそも、怒って気持ちのいいものでもありません。

こんなことをしなくてもいいよう、子供達にはくれぐれも自分の持ち物にもっと責任を持つよう伝えました。

唯一、良かったことは、弟くんにとって、私がヒーローになれたこと。
「僕のために、あんなにJを怒って、ボールを取り返してくれた。」
と、それ以降かなり私に従順です。
誰のためでもない、我が子のためだけに振る舞うのも、たまにはいいかな、と思いました。

写真は担任の先生がクラス通信に載せてくれたもの。
お友達と楽しそうにお勉強をする弟くんの様子が伝わってきます