今日は一日中雨でした雨

雨の日、私はしばしば思い出す方がいます。

ある大学を受験した時に、面接をしてくださった先生です。

私は小学生の時から競争社会の中にいて、以前ブログでも書いたことがありますが本当にスパルタ塾に通っていました。いつも順位に縛られ、順位が上の子が威張って、順位が下の子が従っていました。

男の子も女の子も関係ありませんでした。

中学、高校と同じ様な環境の中にいて、ずっと競争ばかりをしてきた私に、その大学の先生は
「 医者になったら、どんな医者になりたいですか?」
と質問されました。

本当に恥ずかしいことに、当時の私は、
「バリバリ働きたいんです。臨床も、研究も。男性に負けないくらいに。」
と答えた記憶があります。

先生は、
「女性だから、女性としてできること、女性にしかできないことがあるはずですよ。」
とおっしゃってくれました。

当然、私はその大学に落ちた訳ですが、あの時のあの言葉が忘れられずにいます。
あの日、雨の中、試験会場から帰りながら、目からウロコどころか、身体中からウロコが剥がれ落ちて冷たい雫が身に染みたのを覚えています…

あれから20年近くが経とうとしていますが、それ以来私は"女医の私ができること"を探してきました。

私だからできること、私にしかできないことが、
きっとあるはず、と思うのです。