被災地で心のケアチームとして活動する旦那様のメールです。


今日は、子供の心のケアに関して、少し報告させて頂きたいと思います。
この時期に必要なのは、もともと精神障害があった方への対応と、今後出てくるであろうトラウマ関連症状の予防の努力だと思います。特に親を失った子どものフォローや周囲の人の対応の仕方は、重要なポイントだと感じました。

滞在中に何とか時間を作って、できるだけ多くの地元の支援者に配っているリーフレットの内容を御説明したいと考えておりますが、今のところその時間が作れるかどうか未定です。皆様、バタバタしていてそれどころではないようなので…。
ですが、いたるところにリーフレットはばらまいて帰ろうと思っており、保健師の方々も、今後の子供の心のケアに関して、不安を持っています。


内科的・小児科対応、診察も多く行いました。
「乳腺炎のために抗生剤を出して欲しい」という訴えのお母さん、
「抗生剤は母乳への移行の危険性がありますが‥」と言うと、
「もう移行してもいいんです。3ケ月の息子は、津波が襲って来た時に、手の中から離れてしまい、流されて今はいません。私はその後気づいたら、助けられていました。子供がいないのなら助けてもらわなくて良かったのに‥」
と、無表情で話をしていた女性。
正直、その言葉の重みに、一瞬絶句してしまいました。
ただ、こういう方がたくさんおられるのも事実でした。

予想以上に多く、どこに行っても必要とされていて、時間がいくらあっても足りない状況です。