ずーっと見たかったんですが、サブタイトルついてる映画だからか、全くうちの付近ではやってなくて、一番近い所でも70マイル(110キロぐらい?)ぐらい離れた映画館でやっていたので、まあアカデミー賞のベストピクチャーにもノミネートされたことだし、いずれ地元のインディもの上演する映画館に来るかもって思っていたんですが (パラサイトもノミネートされたら上演してたし)、その70マイル離れたところに行く機会があったんで、見てきました。
しかし、まあ古い映画館で、上演されている部屋?自体は広い所だったんですが、なんと一日一回夜の部しか上演していなくて、
それなのに観客は私たちを含めると3グループ(合計10人以下)しかきていなくて驚きました。まあコロナだから隣に他人が座るよりはいいんですけどね。
ここからは感想なのでネタバレ含みます。
まず3時間ということはわかっていたので、心して行きましたが、退屈とか眠くなるということはなかったです。
鑑賞中に一度だけ時計をみたんですが、その時は2時間経過していました。(一緒に行った夫は途中で寝ちゃったけどw字幕読まなきゃいけないからやっぱりそうなるのかも)
村上春樹の原作を元にした映画というのは知っていたのですが、50ページ以下の短編を3時間物の映画にした、というのは鑑賞後に知りました。村上さんの本は長編を2冊とエッセイを1冊読んだことがありますが、よく言われるように暴力的なところがあるのと、彼が書く女性は物語のツールっていうか、男性のキャラに比べて全く比重が違うのに違和感を覚えてもうあまり積極的に読みたいと思いません。
だから映画で女性がどんな感じに扱われているのか気になりました。
映画のプロットは舞台俳優であり演出家でもある主人公が、自分の奥さん(テレビの脚本家で不倫もしている)が突然亡くなった2年後、広島の演劇祭でワーニャ叔父さんの演出をしに行き、毎日の送り迎えを演劇祭の決まりで特定のドライバーにしてもらうことになっていた。このワーニャ叔父さんの舞台は、色々な国から来た役者が自分の国の言葉でセリフをいう(何か国語ものサブタイトルが舞台上に映し出される)演出のしかたで、稽古中も主人公はあまり演出をつけず、脚本のテキストからヒントをつかむようにいう。
と、プロットを書き出したらかなり長くなってしまうので(だって3時間の映画ですよw)、話を知りたい人は映画をみてください、としかいいようがないのですが、映画でのシーンは車の中とか稽古場という狭い空間が多くて、その分会話に集中できました。
ただ時々セリフがすごく文学的すぎるというか、舞台上のセリフというのならわかりますが、そういうわけでもない、会話をしているのになんでこんな話し方をさせるのか、って不自然さが気になりました。でもそれは私が日本の映画とかもうあまり見ていないからかしら?
あと女性の扱い方ですが、ドライバーは若い女性なんだけど、彼女のことや情報は全部彼女がしゃべることだけからしかわからないんですよね。これが本とかだったらもっとバックグラウンド情報として、フラッシュバックなり、第一人称だけじゃない情報の入り方があると思うんですが、それがないので話をそのまま受け入れないといけない。この映画で彼女はかなり重要な役割をしているわりには扱いがぞんざいなかんじでした。
また日本人の観客にしかわからないと思うのですが(サブタイトルでは感触が伝わらないから)、広島の演劇祭スタッフは二人いて、その一人は女性なんですが、男性スタッフはかなり人間味あるように描かれているのに、女性スタッフはしゃべりかたもすごく機械的で感情がなく、これは意図的にそうさせているだろうと思うのですが、やっぱり見ていて不自然でした。ここのところは日本人で見た人と話してみたいですね。
感想にしてはまとまりが全くないのですがw、こんな長い静かな映画がアカデミー賞にノミネートされたことはすごく嬉しいです。もっとたくさんの映画館で上演してみんなに見てもらいたいですね。