梨泰院の痛ましい事故のニュースに沈み込んでいた時、

追い打ちをかけるようなショックな知らせが飛び込んできた。

 

45年前の入社以来、ず~っと絶えず細々と繋がってきた先輩。

14年前の私の再雇用の時も口添えをしてくれた人。

定年ちょっと前に会社を辞め、超個性的なお母さんを看取り、

やっと自分の生活を手に入れて、

松下洸平という推しを見つけて、

すっかりヲタクをして、とても楽しそうだった。

 

連絡を取りたいことがあって、LINEをしたけど既読にならない。

Facebookの方をよく使っているみたいだったので、

メッセンジャーでメッセージを送ったけど返事がない。

栗の渋皮煮を毎年必ず作っていたので、

私が作った記事を見たら絶対に一言あるのに、無い。

な~~~んか嫌な予感がして、電話をかける勇気がない。

もう一度だけ、とLINEとメッセンジャーを出したら

彼女のご主人から電話が。

 

9月の半ばに脳出血で倒れ、開頭手術を受けて

命の危機は脱したものの、右麻痺、記憶障害、発語障害、

現在はリハビリ病棟に移ってリハビリ中だと。

スマホの6桁のロック解除の暗証番号が思い出せず、

LINEが届いたお知らせだけは見えても、

開けて返信したりができないのだそう。

 

生きていたんだ、よかった、と思った反面

何にもできないご主人が、彼女の介護を?

今は入院中だから、病院に行って面会(モニター越し)して

洗濯物の入れ替えくらいなんだろうけど、

自宅に帰ることが出来たとしたら…。

 

同じような状況の伯母が目の前にいる。

下の世話をするのが、同性の姪の私でも、

やっぱり嫌なんじゃないかな、とずっと思ってる。

それを?夫にされる??

ゾッとする。

完全に回復できるなら、それは回避できるけど、

どこまで元に戻れるのか…。

彼女の事だから頑張るだろうけど(介護されるの嫌だから)

 

今年の夏に彼女とやり取りしたLINEを読み返してみた。

ご主人の事や、アメリカ人に嫁ぎアメリカに住む長女の事、

けっこう好き放題に書いてあったけど、

11月には松下洸平のライブに2回行くって、

一番の楽しみを語っていた。

まさか自分が入院して行かれなくなるなんて、思いもせずに。

 

小田和正が好きだけどコンサートに入ったことが無く、

私が何度も行っているよと言ったら、羨ましがるので、

チケット取れたら一緒に行こうって。

言い出したらチケットが全然取れず、コロナ禍にもなって。

そういうのってあるよね~。

 

今年の代々木のライブは、

夏に娘の所に行く予定だったから取らなかったんだって。

じゃあ、秋の横アリなら行けるか、と思って、

取れたら話そうと思って黙って抽選に出していたけど、

まあ、取れない。

3次まで申し込みが来たのに当たらない。

2次で余ったから3次があったわけじゃないの?

なぜ外れる?

結果的に、当たらなくてよかったのかもしれないけど。

当たってたら、なんで返事くれないの?って

かなり焦ったろうなあ、私(笑)

 

弱った姿を見られたくない人だと思うし、

私にとっても、強い元気な先輩をイメージしたいから

リハビリ頑張って、と遠くで祈りつつ、

お見舞いには行かない、行きたくない、行けない。

 

コロナ禍でよかったな、って思う。

行かない言い訳にもなるし。

 

まだ66歳、若いから回復は期待できるよ。

リハビリ頑張れ~