生協で頼んだ金時豆が来て、しまおうと思ったら
ストックが一袋あったので煮ることにした。
 
甘い味のおかずは箸休めでも好きではないんだけど、
父の大好物で、母がよく煮ていたものだから
自分は食べたくないけどたま~~~に作る。
 
砂糖が貴重だった父の時代の煮豆が
どのくらいの甘さだったか知る由も無いけれど
母が作る煮豆は私にはかなり甘かった。
だから、私が豆を煮ると、かなり甘さ控えめ。
それを、母と伯母は
「砂糖屋が遠いね」
と言う。
 
子供の頃、母と伯母の会話で
「ちょっとさとやがとおいね」
と言っているのを聞いて、意味が解らなかったけど
結婚して料理をするようになってやっと解った。
 
豆が柔らかくなったので砂糖を入れたところで
「砂糖屋が遠い」を思い出した。

調べてみたら、長崎あたりの方言だとか。
母たちは八王子の出身で、
親戚縁者に九州の人はいないし、
どこからそんな言い方をするようになったのか。
母はまだ普通の会話ができるから、
今度聞いてみようかな~。
 
でも、
「甘みが足りないね」
「甘くないね」
って言うよりも、
「砂糖屋が遠い」 は
砂糖屋が遠かったから買いには行けず足せなかったんだよね
って、砂糖が貴重な時代の思いやりっぽくて好きだな。
言い方もしゃれてる。
 
砂糖を入れてから、とろ~っと煮詰まってくるまでが結構かかる。
今日の煮豆、ちょろっと味を見たら、けっこう甘い。
砂糖屋は近かった(笑)