伯母の部屋の押し入れの床が結露と、
湿気取りの蓋をねこが裂いてこぼしたためびしょびしょで、
敷いてあった新聞紙を取り換えたり
湿気取りを入れ替えたりしたときに、
どこにしまったっけ、と思っていた辞書が出てきた。

 
使い込んでるねえ。
洋服屋をやっていた時、経理作業をやっていた伯母が、
伝票を書いたりするのに字を調べたんだと思う。
 
定価が350円っていうのも、
昭和二十七年、二十八年発行ってあるのも、
私も生まれる前のだ~って驚き。
 
合ってるのかよくわからないけど、
ひとつひとつの言葉に英訳があって、
私にはそれが新鮮で、
英語は文法が違う、なんて知らない小学生の私は
日本語にただ当てはめて、適当な事を言っていた。
『男一匹ガキ大将』が好きだった私、
自分で描いた変な漫画『荒野の男一匹』(笑)
荒野の、は載っていなかったからか
『荒野のワンマンヘッド』と書いたのは、なぜか覚えてる(笑)
 
歴史的価値があるとは思えないし、
保存状態が劣悪なので、金銭価値も無いとわかるけど、
捨てられないなあ。
私がとっておいても、私が死んだら、捨てられるんだろうなあ。