9月30日の昼公演
伯母の状況がわからない時に取ったチケット、
無駄にするわけにもいかないので午後の栄養を長女に頼んで出かけた。
今年最大の超巨大台風が近づく中、
きっと帰りのユリカモメは止まっているだろう、と思いながら観た。

行きは雨は降っていなかったので、なめてかかって折り畳み傘を持っていったら、
ほぼ全員が長傘を持っていて、やばかったかな、と思ったけれど
4時間の公演後、恐る恐る外に出ると、なんと!雨も降ってない。
ゆりかもめも普通に動いていたけど、豊洲駅に着くと突然の雨。
やっぱり台風だな、と、20時にはJRが全部止まってしまうらしいので、
急いで電車に乗って、そそくさとMちゃんと分かれた。

メタルマクベスは、と言うと
マクベスが尾上松也になって、全体的に若返り活力的、
大原櫻子もなかなか頑張っていて悪くない。
台詞が聞き取りやすくなって、Disk1よりはわかりやすかったけど、
やっぱり、この回転式舞台でやる必要があるのか、という疑問がぬぐえない。

そして、クドカンの脚本も、狙いなのか年なのか、笑いのつぼが古い…。
下ネタがらみの台詞も、小劇場だと大爆笑なのかもしれないけど、
松也目当ての歌舞伎が絡んだお客は、引くしかない感じ。
そして、今芝居を見に劇場に来る人のどれだけが、
元のシェイクスピアの『マクベス』を知っているんだろうか。
かくいう私も、見たことも無ければあらすじさえ知らない。

なので、初演も見ているMちゃんに、いろいろ解説してもらって、
なるほど~とわかるくらい。
ベースがシェイクスピアなので崩せないのはわかるけど、
それを、骨だけ利用するのがクドカンの力なんじゃないのかなあ。
それとも、もう年を取って、面白がる感性のピントが世の中のトレンドからは
ずれてきているのかなあ。

どこのお芝居を見ても感じることだけど、
若い時に勢いがあって、大きくなった劇団も、
看板俳優が年を取るに従って、な~んか痛々しいと言うか
面白く感じなくなる、と言うか・・・。
若手の育っていない劇団の行く末を心配すると言うか・・・。
にわかファンが何を言うか、って感じだけど、
そんなことを感じて、Disk3のチケットは取っていません。
強烈に観たい配役だったら行くんだけど、
長沢まさみねえ、浦井くんねえ・・・。

さーて。
アラウンド・ザ・東京の次の演目、なんだろう。
っていうか、あのまま継続するのかな。


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