3月30日 
於 シアターコクーン
 
阿部サダヲ主演だし、劇場が近いし、
内容は、多分昔NHKの人形劇でやっていた『南総里見八犬伝』だろうと、
Mちゃんが先行予約でチケット当ててくれたので、行ってきました。
 
芝居通のMちゃん曰く、
とかく河原雅彦の演出物は、当たり外れが激しい、と。
なので、過度な期待をしないようにして臨んだ。
 
始まりから、サダヲがアドリブっぽい事を言ったりしたりすると、
それほどでない事でも、ウケまくっていた。
ん~半分はサダヲファンと見たぞ。
 
演出、当たりだったんではないでしょうか。
ふたつのやぐらの上で奏でられる和太鼓が、
時にはBGM、時にはキメ、変換の合図のようにも使われる。
サービスなのか、サダヲと尾上寛之が和太鼓を叩く場面もあり、
なかなか良かったし。
話の流れ的に、太鼓を叩くのは全く関係ないんだけどね。
 
仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌
昔、男子がよく叫んでいたなあ、私は何度聞いても覚えられなかった。
 
南総里見八犬伝をちゃんと知らないので、
きっと、8人の剣(犬)士にそれぞれの物語があるんだろうな、と思われ、
かなり端折った感は否めないけど、それでもなんとか理解できたからいいでしょう。
 
席が5列目で、役者さんがよ~く見えたので、
口から血を吐いたりするのも見え過ぎたし、それで衣装が汚れて、
「その度汚れた衣装はどうするんだろう」と、余計な心配をしたり。
血のり使いすぎだよ~、グロイよ。
 
そして、原作はハッピーエンドらしいんだけど、
裏切りあり、意外な展開ありで、けっこう大勢死ぬ。
本当のその時代は、そんな風に簡単に死んでいたんだろうしね、
だって、本当の“刀”を振り回して切り合っていたんだから。
 
和太鼓の音に合わせて、殺陣が激しく、役者さんたち大変そうだった。
間違えたら怪我するから、田辺誠一の長薙刀なんて、
ん、ん、と確認しながらやってるのが解って、そっちでハラハラした。
殺陣の相手が、待っているような場面もあったね、でも迫力あって良かった。
 
サダヲファンのTくんも誘えばよかったね、とMちゃんと話し、
良かったから見たら?と言おうと思ったら、今日が東京公演の千秋楽。
あ~ら、残念。