H美は4時起きで、気球ツアーに参加。
どんな感じか地上で待ってみたい気持ちもあったけど、私はホテルで寝ていることにした。
行かなくてよかった~。
ロープが着いていて高く上がるだけの気球なのかと思っていたら、
ガス熱を操って、飛んだんだって。
操るとは言っても風任せなところもあるらしく、
トラックが気球を見ながら後をつけて走っていって、着陸はそのトラックの荷台の上だったんだって。
とてもとても徒歩では着いていけなかった、という状態だった・・・はあ~あぶなかった。
上空からはどんな景色だったか、写真見せて、と言ったら…。
なんと!
上がる直前に、デジカメの電池が切れちゃったんだって。
目には焼き付けてきた、と言っていたけど、H美悔しそうだったなあ。
上階のテラスで朝ごはんを食べて、乾電池を捜しに街に出た。
テラスからの眺め
ほんとに岩に穴を開けちゃってるんだなあ、と驚くやら呆れるやら
乾電池のサイズは万国共通なのか、雑貨兼お菓子屋さんのような店に、置いてあった。
親切な店のおじさんは、いくついるのか、と聞いてきて、
「1本」と人差し指を立てると、「OK」と、パックを開けて一本だけ売ってくれた。
5日目の観光予定は、
ウフララ渓谷散策、地下都市見学、陶芸工場見学、夕日のローズバレー見学。
“カッパドキア”と呼ばれるのは、100キロ四方の場所だそうで、
全部がきのこ岩のような所ばかりではなく、畑にできる所もあったし、
日本の地方都市の新興住宅街?と思うような地区もあった。
そんな所を通過して、ウフララ渓谷へ到着。
川の両側はずっとこんな感じ
渓谷に入る前にウフララの町らしきところを通ったんだけど、
『風の谷のナウシカ』の、風の谷の村ってこんな感じ?と思った。
素朴で、坂道を元気な子供が笑いながら転びそうな勢いで駆けているような。
1時間以上かけて歩いて、川沿いのレストランで昼食。
川の上に作られた席で食べることにしたので、
夏休みのバイト?という感じの子供に毛が生えたくらいのお兄ちゃんが、
簡単に作られた板の橋を渡って料理を運んできてくれる。
(当然私たちも席に着く時にはそこを渡ってきたんだけど…落ちなくてよかった…)
さて出発、という時に、サプライズ的に、
黒い桑の実をたくさん採ってくれた、パムッカレでの運転手さんに遭遇!
お年に見えたんだけど、この距離の運転もしてくると言うことは意外に若いのかな…。
地下都市ではカイマクルが有名だけれど、
規模としてはこちらの方が大きいデリンクユ地下都市を見学。
観光化されているのはほぼこのふたつ、でもごくごく一部だし、繋がっているとも言われている。
他にもたくさん発見はされているけれど、謎も多く解明されていないことも多いそうだ。
蟻の巣を模して掘られたらしい
エルサレム?方面から追われたキリスト教徒は普段は地上で普通に暮らしていたらしいけれど、
アラブ人が攻撃をしてきた時に逃げ込む場所、として掘っておいた地下都市。
1~2ヶ月は隠れていられるくらいの準備はしてあって、
実際使われた事もあったようで、煮炊きをした煤で天井が黒くなった台所などもあった。
あの辺り(中近東)は、今でもだけど、宗教がらみの諍いがず~~~~っと続いていて、
のんきな無信心な日本人には到底理解できない事なんだろうなあ。
祈りの場所(教会)は、十文字に作られていたりして、ほ~~と感心。
トイレの場所は発見されておらず、いまだ謎なんだそう。
発見されたきっかけは、にわとりだったという話。
飼っていた鶏が突然地面の中に落ちたので、ビックリして見たら地面に穴が開いていて、
それは地下都市の空気穴が、長い間に崩れて広がったものだった。
20世紀半ばに発見されて、公開されたのは1965年からというから、
歴史からしたら、ほんのつい最近のこと。
明るい地上に出て、お土産屋台で安っぽい置物や鍋敷きなどを買った。
車での移動中、日曜だったからなのか、結婚式の集まりをふたつ見た。
泊まっていたホテルのすぐ近くでも、夜に結婚式のどんちゃん騒ぎをしていて、
最後には打ち上げ花火までしていた(11時過ぎにドド~ンと音が聞こえてビックリした)。
陶器工場に着くと、ガイドさんは日本語の上手な工場の女性にバトンタッチ。
どうせそういうことだろうとは予測していたけど、
「素晴らしい先生の作品」を自分への旅のお土産として買いなさい、ということ。
確かに細工は細かくて、素晴らしいけど、手間も時間もかかっているのは解るけど、
高いのよ。
お皿でしょう~。
そんな素晴らしい物を飾るほどの家じゃないし、コレクターならともかく、
陶器にそれほどの興味も無いし。
結局、手書きではあるけど“先生”のデザインではないお皿を時計に仕立てた物と、
小鉢くらいの大きさの、利用目的はよく解らない器を、
5個買えばひとつおまけ、というので、H美と半分こで3個ずつにして買った。
絶対に割れないから、と言われたけど、帰国したら3個のうちひとつが見事に割れてたぞ!
衣類でガードしてたのに。
これが、何万円もする芸術的なお皿だったら、泣いても泣き切れないよ。
ちょっと買いたくて悩んだ顔をしたら、ガイドの女性は最後の最後まで何度も粘って交渉してきた。
さようならして、外に出てきたのに、
「買わなかったのは値段?いくらなら買う?この提示は私のギリギリ」
これははっきり言わないと、と
「お皿は要らない」 とはっきり言った。
はっきりしないで、へらへら笑って気を持たせる日本人がいけないよね、反省。
夕焼けのローズバレーを見るために、山の上にあがる。
サマータイムなので、サンセットは8時半くらいだって、あと2時間以上あるじゃない。
あちこち歩いたり、屋台でイチジクやナッツを買ったりしてみたけど、暇をもてあます。
そして、ふと気付いたけど、みんなが待機している場所は太陽の正面。
ってことは、夕日に赤く染まる岩が見られる、って事じゃないの?
(ガイドブックの説明書きではそんな感じに思えたんだけど…)
ガイドさんに聞くと、ローズバレーと外国人が名づけたこの場所は、
他の所とちょっと岩の色が違い、赤みがかっていてピンクっぽく見え、
夕日が沈む様子がとてもきれいに見える場所だ、ということらしい。
だよね~。
夕日を撮ろうとすると真っ暗で
岩を撮ろうとすると明る過ぎ~写真は難しい
日が沈むと、団体旅行の大型バスも個人の車も、
私たちの乗ったくらいのワゴン車も、一斉に山を下りる。
町に戻り昨日と同じレストランで、昨日は選ばなかったひき肉の辛いケバブを食べた。
町を見ながら帰るからここでいいと言ったけど、
ホテルに送るまでが仕事だから、とガイドさんにホテルまで一度送られ、
二人でお土産探しに町に出た。
さすが夏休みの日曜日、もうかなり遅い時間なのに、子供も婆さんも道で遊んでる。
結局、買う物もなく、夜の散歩だけで帰ってきた。
昨日は入らなかったホテルのシャワー、(狭い上にガードもなく壁にシャワーがついているだけ)
さすがに今日は覚悟してまずはH美が入った。
が!
トイレも洗面台もびっしょびしょ。
換気もたいして良くないので、乾かないし、
トイレに一度入ったら備え付けのスリッパもびしょ濡れだよ~。
4時起きで頑張ったH美は、髪も乾かさず就寝。
私はゆっくりシャワーを浴びて髪はちゃんと乾かした。
明日はチェックアウトして観光なので、荷物整理。
外のどんちゃん騒ぎが気になってなかなか寝付けないので、
MP3でLUVandSOULの曲を聴く。
ああ~今日はオリジナルラブソの最後のライブの日だったんだ…。
行きたかったなあ。
明日は、いよいよカッパドキアの、きのこ岩などメジャーどころの見学。
夜にはイスタンブールに移動で、トルコの旅も終わりに近づいている~~。