以前から見てみたかった「大人計画」の舞台。
高校の同級生のMちゃんが誘ってくれたので、即OKで、昨夜観てきた。
 
作品のタイトルすら知らず、「サダヲが出るよ」だけで「行く!行く!」と言ったので、
見終わった後、受け取った束のチラシの一番上にあった
『母を逃がす』というチラシを見て、「観たのはこれね」と言ったくらい。
 
始まる前に、「どんな話なの?」と聞くと、Mちゃんの説明は
「変な話。とにかく変だと思って観て」 だった。
 
何の前知識もなく観たので、話の設定を理解するのにもしばらくかかったし、
確かに“変”だったけど、笑いもあり(というか笑いだらけ?)、面白かった。
 
ずっと“普通の”お芝居(といっても四季にばかり片寄っていたけど)を観てきたので、
実は一本さんが詐欺師で保険金を横領していたんじゃないかと思ったり、
普通の展開を想像してしまって、いい意味で裏切られ続けた。
 
クドカンの舞台の芝居は何度か観ているけど、
今回はカーテンコールまで、葉蔵がクドカンだと気付かなかった。
役者ってすごいね~、ほんとにまったく違う人になれるんだな。
 
カーテンコールも変わっていて、面白かった。
Mちゃんに、「いつもこうなの?」と聞いたら、
「私もこんなのは初めて見た」と言っていた。
 
観た後は、よく解らないけど、なんとなく感じたものが“正解”なんだろうな、なんて思っていた。
『母を逃がす』の観劇レポのようなブログ記事を読むと、小難しいことが書いてあって、
途中で読むのも嫌になってしまったが、
見ていくうちに、1999年の初演以来11年ぶりの再演と知り、
途中で出演者が
「ここにいる半分以上が40代というのが恐ろしい」と言った意味が解った。
11年前に観たら、もっと若さゆえのパワーとハチャメチャだらけだったんだろうな。
 
当時、問題作として話題になったということで、どこかにチラッと書いてあったけど、
ヤマギシ問題にからんで作られた作品なのかな~。
大きく見たら、北朝鮮にも見えてくるような話。
変な話、で済ませちゃいけないのかな。
実は、深~~~~い話なのかもしれない。