今年7月22日、奄美大島で皆既日食が見られるらしい。
TVのニュースでも、ツアーの募集でも大騒ぎだ。

たしか、小学校5年か6年の時、東京でも日食が見られた。
5・6年の担任だったM先生が、
「ちゃんと黒い下敷きを買っておけよ」と言ったのを覚えているから。。

当日はほぼ全員が黒か色の濃い下敷きを持って、
屋上に行って日食を観測した。

今もって月の満ち欠けの詳しい原理すら飲み込めない理系オンチの私。
日食のなにも解らず、ただ不思議だ~と「原始人かっ!」くらいに
驚いて見た記憶がある。

そしてその後M先生が言ったのが
「次にお前たちが皆既日食を見られるのは33歳の時だ」

自分が33歳になる事も、33歳ってどんな状態なのかもまったく想像できなくて、
生きているんだろうか、なんて思った記憶があったからだ。

なので、33歳になる年にはとてもわくわくして、
いったいいつ皆既日食があるんだろう、と思ったのだけれど、
世間が騒ぐ気配が一向に無い。
インターネットも無い時代なので、調べようも無く、
友達に聞いてみたりはしたけれど、TVでも日食の話題すらしない。
結局、その年に日本で皆既日食は見られなかった、と思う。

あの、M先生の言葉はなんだったんだろう…。

今は便利な世の中になり、ネットで“過去の日食”を調べてみた、が…。
記憶の頃に東京で皆既日食が見られた記録は無い。
唯一、1962年3月18日 15:38という記録が…これかなあ、と。
皆既日食を見た、と思っていたが、ただの日食で、
もっと暑い時だったような記憶だったけれど、3月だったのかなあ…。
まあ、40年近く前の記憶なんで、曖昧で当たり前か…。