前回、うちのお嬢様あきが 今現在とても輸液に関して協力的であると書きましたが、こうなるまで本当に大変でしたよ、お互いに。
腎不全と診断されて、あきがシャーシャーで触れないからということで退院した日から、家での輸液が始まりました。
はじめのうちは嫌がる母に保定してもらって、輸液をしていました。
すぐにあきが母や私を見るだけで
「あ!また嫌な事されるのかな。」とわかるくらい緊張して、
逃げるようになってしまたんです。
あきに関わる人間を見て、あきが余計なストレスを感じるのも
良くないし、どうしたものかと頭を抱えていました。
ある時あきにブラッシングをしていた時に、本にゃんはゴロゴロで
超リラックスしています。この時、ふと 背中の肉?皮?を
輸液の時みたいにつまんでみたら、つまんでいることを
気にしないんです。
それで もしかしてこの状態なら、私一人でも、輸液できるかも!!
これが一人で輸液する始まりでした。
あきに関わる人間の1人ぐらい、あきの味方でないとね。
朝 会社に行く2~3時間前に起きて、お嬢様のご機嫌取りです。
輸液の準備をして、足の間あきを挟んで、ブラッシングをして
落ち着いたところで、輸液 投薬。
しかし、これだんだん私がが寝坊するようになってしまったんです。
(私 夜型人間なんで、朝弱いんです)
そしてあきも、だんだん察してきて、私が部屋に入るだけで、
部屋の隅 人が入れないような場所に逃げ込むようになりました。
輸液や投薬が満足にできない日も多々ありましたが、
1つだけルールを決めていました。
それは、あきが嫌がるから、今日は輸液、投薬ができないではなく、
終わりを宣言するのは、私。
どうゆうことかというと、例えば あきが隅のスペースに
入ってしまったから、私ができないとやめてしまうと、
あきが「ここに逃げたら、嫌な事されない。」って覚えて、
毎回そこに逃げ込むことになります。
なので、私もどうにかして、逃げこむあきを
文字どおり引きづり出します。
どこに逃げても、逃げ場はなく輸液と投薬はされるのだということを
あきに覚えてほしいから。
文字通り 引きづりだして、興奮状態でとても輸液や投薬のできる状態ではない場合は、私があきに「今はしない」といって
、しばらく時間を置き、再びあきとの闘いが始まります。
このやり方は いいやり方では、ありません。
そして お互いに心身ともに疲れ切った頃、新たな方法を考えました。
それが、あきが嫌な事をされているのだから、その間 少しでも好きな事をしてあげようです。
そして変に思われるかもしれませんが、あきに薬の1つ1つを 目の前に出して、薬の説明をして飲ませました。
新たに 椅子の上を 輸液の場所と決めて、そこにあきを置いて、
まず、大好きだよと言って抱きしめます。
それから片手での輸液。
最初は大変でしたけど、慣れますね。
輸液中、マッサージとか目を隠すように手を当てると、今までとは大違いで、とても落ち着いて輸液されるように変わりました。
そして輸液中のあきをほめちぎります。
投薬するときは、ブラッシングもしています。
(投薬 → ブラシング → 投薬 → ブラッシング という具合)
今では、輸液よりも投薬の方を嫌がります。
まあ、人間用のタンポポ茶、とっても苦いんですよ~
実は、私は苦くて飲めません。
それを、もう1つ薬を混ぜて飲ませるんですからね、
嫌がりますよ。
私があきなら、毎回 絶対に思いっきり かみついているでしょうね。
少量を口に入れると その薬を味わうようになるので、
ちょっとだけ多く ごくんって飲めるぐらいの1口を 心がけているんですけど これがちょっと難しいですよ~
でも、最近ちょっとあきと私で息があってきているようです。
あきには
「漢方はのどごしよ。ビールと同じ。のどごしで飲んだら、苦くないからね」と 言っています。
これを理解しているかどうかは わかりませんが、とても上手にゴクゴクと飲めるようになってきています。
投薬を嫌がって、フリースで巻かれたあき
最後までお読みいただき ありがとうございます。