ストーリー

ツアー・ガイドで心が不安定なカミーユと家探しをする姉オディール。カミーユに恋心を抱く不動産会社に勤めるシモンと、カミーユが恋をするシモンの上司マルク。密かに若い女性と浮気をしているオディールの夫クロード。シモンの客であり、妻ジェーンとはうまくいっていないニコラ。
この男女7人による恋の勘違いと日常のすれ違いをシャンソンやフレンチポップスとともにコミカルに描く。
ストーリー展開は特に何があるというわけではなく、淡々と進んでいく日常生活をそのまま切り取ったような映画です

その中で、ふいに歌われるシャンソンやフレンチポップがとってもいい感じです
どこかできいたことがあるようななんだか懐かしいような
そして、それぞれが自分の気持ちを会話の途中なんかで急に歌い出すのがなんだかパロディのようでクスっと笑えるのです
しかもこの歌、原曲をそのまま使っていて俳優はそれに合わせて口パクなのです
曲のチョイスやセンスが抜群
個人的にはフレンチ・ギャルの「レジスト」という歌
オディールが何度も口ずさむのですがこのシーンが一番好きです
この先私のテーマソングになるでしょう(笑)あと、あのエルメスのジェーン・バーキンは本人出演で歌を聞かせてくれてます
(ニコラの妻役)「恋するシャンソン」これだけ見るととっても楽しそうな感じがしますよね

原題は「On connait la chanson」フランス語で“みんなその歌を知っている”という意味ですが、実は一方で“君の言うことは分かっているよ”“くどい、もう十分だ”という意味があるそうです

そして、この原題に隠されているもう一つの意味こそがこの作品のメッセージでもあります

仲の良い姉妹、恋仲にある男女、医者と患者、不仲の夫婦、セールスマンと客、、、
面白いほどに会話が通じ合っていないのです
言葉のキャッチボールができていない
まさに一方通行の会話
そこから生まれる「君の言うことは分かるよ」という勘違いと、伝わらないストレス

鬱病。これもキーワードですね

思い込みや勘違い…
言いたいことが言えない…
伝わらない…
SNSが発達した今、人と人の対話ってどれくらいできているのだろう

そして、相手のことをどれだけ理解しているのだろう

100%分かり合えることは難しいかもしれないけれど、できるだけ心の声に触れたいし、思いやりをもって話を聞きたいと思う


考えさせられますね

こんな風に社会問題に触れながらも、笑ありの明るくポップな作品です

オススメ度

everybody☆☆☆☆
フレンチポップス☆☆☆
パリの街☆☆☆
愛を込めて…
Norico
iPhoneからの投稿
