日本一のピアニスト(仮)になる少年“一ノ瀬 海”と、世界一のピアニスト(仮)になる少年“雨宮 修平”の友情クラシック物語。
 




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秀才くんと奇才くん。
 
 
 



誰にも弾けない森のピアノは、奇才くんだけが弾くことの出来る。

ここに子供ながらの童話の様なファンタジー要素が含まれているけれど、阿字野先生がワザと調律にこだわった、というシーンから鍵盤が重過ぎてそう安安とは弾けな仕組みになっていることがわかる。



また、奇才くんは幼い頃から森で育ったために手にはピアノに必要な腕力が通常の人よりも養われていたことが推測できる。

けれどここまで推測してしまうと、童話のファンタジー要素が失われてしまい面白みが無くなってしまう。

そのため、森(いわゆる自然)を愛し、森に好かれ、その森にあるピアノを心から好いている少年(奇才くん)にだけ弾くことの出来る“不思議なピアノ”と読み取った方がしっくり来る。



そしてコンクールの課題曲がモーツァルトだったのも、森の少年を“奇才”と名付けるのに最も的しており、物語をまとめる手助けとなっている。

そのことから、秀才と奇才を誰の目にも見て取れる、つまり子供的な趣旨を忘れさせずにいてくれる物が出来ている。




これは一見大人向けの作品の様に見られるが、よくよく見れば、大人が童心に返り忘れて来た子供時代を取り戻す様に仕向けられているのではないだろうか。

それが、阿字野という元ピアニストであった先生の存在が示してくれている。



しかし主人公も、その周りのキャラクターもほとんどが子供である。

大人な考えの秀才くんが主人公である事から大人向けであると思わされるが、しかしこれは子供にこそ読んで欲しい、見て欲しい作品ではないだろうか。




子供の頃に夢見たワクワクした気持ち、まだ見ぬ未来を考えドキドキした気持ち。

それを大人になった時にもう一度見て、楽しめる、そんな作品ではないだろうか。






残念ながら、私は原作(漫画)の方はまだ読んでいない。これを機に、漫画を揃えてみたいと思った。

映画では見られなかった彼らの成長を、この目で見てみたい。