メモリー コスモス便り | Soulmate

Soulmate

汝、愛されたければこそ、愛せよ。

$ソウルメイト


私的な日記を綴るのは、趣味にあわないが

ひとつのメモリーとして残しておきたいのでここに記す。


昨夜、小説の新作を書いたあと携帯にメールが届いた。

「電話していいかな」

メールの差出人は、元連れ合い。


昨年末から、私が半年にわたって前に進めないくらい影響を与えた相手だ。

事後報告の電話やメールは交わしていたものの

本格的に話をしたのは、何ヶ月ぶりだろうか。


メールを返信して、すぐに電話がかかってきた。


電話の向こうの彼女は、言葉も伝えきれないくらいの涙だった。

今、交際中の男と連絡がとれないという。

その男は、一緒にいた頃に話に聞いていた会社のグループで

いつも遊びに行っていたひとりだった。


彼女との別れは、お互いに嫌いあったわけでもなく

逆に驚くほど意思の疎通できる、とても仲の良い関係だった。

おたがいの諸事情で、別れざるえなくなった。

6年近く一緒にいた。

小説にいずれ書くことになる荒れた生活から

いっさい足を洗い、共に生きていた。

嫌い同士で別れるのではなく、

かけがえのない相手と別れるのは、逆に辛さが染み渡った。


それまであえて、彼女の交際状況を聞くことはなかった。

いや、聞いてしまうことを怖れていたのかもしれない。


電話先の彼女をなだめながら話を聞く。

相手に戸惑いながらも、一緒に歩もうと決意しているようだ。

内容はたわいもない、すれ違いのようだが

泣きじゃくる彼女から、相手の男への想いが伝わってくる。

自分を追い詰めるだけ追い詰めて、行き場のない状態になってしまうのが彼女。

普段の快活な姿を知っている者にとって

涙の彼女は意外に映るのかもしれない。


別れた時間がなかったかのように

話を聞き、なだめ、時には笑いを誘いながら

彼女をなだめた。


ほんの数ヶ月前に、この会話をしていたら

私は耐えることができただろうか?

そこにいた私は、父親のような気持ちで話していた。

私も、少なからず先を歩けていたからだ。


「おやすみ」と言って電話をきり

ベッドに倒れこむ。

目から熱いものが流れた。

何の涙だろうか? 自分ではわからない。

まだ、ほんの少し残っていた彼女への想い。

本当の別れを感じたからかもしれない。

彼女の涙の向こう側は、私ではなく彼だったから。


朝、彼女からのメールが来た。

彼からの連絡があったという。

彼からのメールの転送もされてきた。

真剣で誠実な内容。

おそらく、女性とはほとんどきちんと付き合ったことがないことがない

ような男だとわかる。

それだけに、彼にバトンが渡せると思った。


落ち込むだけ落ち込んで

話すだけ話して

翌日、けろっとなかったかのように笑顔になる

いつものパターンだった。


秋を感じる季節、思い出したように聞いている曲がある。

よかったら聴いてみてください。

白鳥座 コスモス便り


小説は昨夜、最新のものがアップしてありますのでよろしくお願いします。