『病気』って何だろう…
坊さんの所から病院に直接来たけど
病室に彼女はいなかった
診療中かな…
そう思いながら、ベッドの布団をたたみ直す
不思議な感覚だった
人の布団をたたむ
時計は時を刻む
チクタクチクタク…チクタクチクタクが妙に早く聞こえる
この部屋でいつも一人で
過ごしているのか…
部屋を見渡す
僕が来るといえば
この部屋で待っていてくれているのか…
彼女の書きかけの絵を手でなぞる
どれくらい経っただろう
ふと気付くと寝てしまっていた
彼女はベッドに座り
起きた僕に
よく寝てたね、なんて
微笑みながら言った
でも、声が少し暗い
どした?
僕の問いに
お願い明日から来ないなんて思わないで
と答える
僕は戸惑いながらも
大丈夫だよ、どした?
と、もう一度聞いた
身体にカビがはえた
彼女は一言だけ言ったんだ
僕は、すぐには何も言えなかった
こんなはずじゃなかったなんて
思わせないから
僕はそんな言葉しか出なくて
彼女の手を握った
病気の私、怖い…?
ポツリとつぶやく彼女に
僕は
何も怖くないよ
会えて嬉しい
そう言って、中学生みたいなキスをした
続く
坊さんの所から病院に直接来たけど
病室に彼女はいなかった
診療中かな…
そう思いながら、ベッドの布団をたたみ直す
不思議な感覚だった
人の布団をたたむ
時計は時を刻む
チクタクチクタク…チクタクチクタクが妙に早く聞こえる
この部屋でいつも一人で
過ごしているのか…
部屋を見渡す
僕が来るといえば
この部屋で待っていてくれているのか…
彼女の書きかけの絵を手でなぞる
どれくらい経っただろう
ふと気付くと寝てしまっていた
彼女はベッドに座り
起きた僕に
よく寝てたね、なんて
微笑みながら言った
でも、声が少し暗い
どした?
僕の問いに
お願い明日から来ないなんて思わないで
と答える
僕は戸惑いながらも
大丈夫だよ、どした?
と、もう一度聞いた
身体にカビがはえた
彼女は一言だけ言ったんだ
僕は、すぐには何も言えなかった
こんなはずじゃなかったなんて
思わせないから
僕はそんな言葉しか出なくて
彼女の手を握った
病気の私、怖い…?
ポツリとつぶやく彼女に
僕は
何も怖くないよ
会えて嬉しい
そう言って、中学生みたいなキスをした
続く
僕らしさって、あるのかな?
僕は今一度坊さんの顔を見て聞いた
坊さんは厳しいとも優しいともとれる眼差しで
僕の側に来ると、道場内に差し込む光を背に
弓を手にとった
矢を引く時に呟く
『同調』…
そして
『開放』です
そう言い終わった瞬間に矢が放たれる
矢は吸い込まれる様に的にささった
横で見ていてなんだか怖かったんだ
佇まいというか
雰囲気がとても、怖かったんだ
そう、的に誰かいる様に感じた
今、この人は誰かを射ぬいた
坊さんは、
一呼吸置いてからニコリと優しく笑った
その笑顔でなんだかほっとした
すると坊さんは、一言だけ言ったんだ
今ここに居ていいんですか?
その言葉に、揺さ振られる
あっ… って思った
窓を開けた時に部屋の中で風を感じ、
花が入ってきた時に綺麗だと思い
坊さんの矢で不安の向こうの安堵に包まれ
その言葉から
彼女を思い出した
涙が出 てきた
安心させたい…
会えて良かったと伝えたい
行かなきゃ
僕は弓をしまい出口に向かう
でも一旦立ち止まって、坊さんに言ったんだ
あんたに会えて良かった
坊さんは微笑み
私もですと答えてくれた
続く
僕は今一度坊さんの顔を見て聞いた
坊さんは厳しいとも優しいともとれる眼差しで
僕の側に来ると、道場内に差し込む光を背に
弓を手にとった
矢を引く時に呟く
『同調』…
そして
『開放』です
そう言い終わった瞬間に矢が放たれる
矢は吸い込まれる様に的にささった
横で見ていてなんだか怖かったんだ
佇まいというか
雰囲気がとても、怖かったんだ
そう、的に誰かいる様に感じた
今、この人は誰かを射ぬいた
坊さんは、
一呼吸置いてからニコリと優しく笑った
その笑顔でなんだかほっとした
すると坊さんは、一言だけ言ったんだ
今ここに居ていいんですか?
その言葉に、揺さ振られる
あっ… って思った
窓を開けた時に部屋の中で風を感じ、
花が入ってきた時に綺麗だと思い
坊さんの矢で不安の向こうの安堵に包まれ
その言葉から
彼女を思い出した
涙が出 てきた
安心させたい…
会えて良かったと伝えたい
行かなきゃ
僕は弓をしまい出口に向かう
でも一旦立ち止まって、坊さんに言ったんだ
あんたに会えて良かった
坊さんは微笑み
私もですと答えてくれた
続く