ひとつ前のかどはさよならサヨナラ -19ページ目


ふと
ジャガイモは何故ジャガイモなんて名前何だろうと頭に浮かんだ


ジャガイモが占める僕の食生活の頻度は非常に高くて、
幼い頃からジャガイモは、煮ようが焼こうが揚げようが
美味しくいただいてきた

ジャガイモ偉いぞ
ジャガイモありがとう
ジャガイモイカスぜ


感謝の言葉をそえて本題

ジャガイモの名前の由来を考えた事が無いなんて我ながら不覚


もしジャガイモが知ったら
なんたる恩知らずなんて怒られちゃいそうだ

【芋】はわかる
【ジャガ】とは、はたして?…
変テコな響きだぜ…


取り敢えず漢字に置き換えてみようと思った

ジャガ…
うーん…
【蛇蛾】【邪牙】…

かなり無理があるような気がする…
凄い形をしたバイクにまたがった、いかついニイちゃん達が寄って来そうだ


なら
ちょっとコペルニクス的発想にして英語を当てはめてみた

ジャガーイモ



なんつって(笑)

新じゃがは気楽に買えても
新ジャガーは、ひと山いくらじゃ買えない気がする

考えれば考えるほど泥沼なので
奥の手でネットで検索してみた
(はじめからそうしろよなんて言わないで下さいね)


驚いた事に意外や意外
ジャガとは
ジャカルタの事だったんだ

ジャカルタから渡来する際に
ジャカルタ芋が短くなったそうで
今のジャガイモになったらしい

何だ
ジャガ
お前海外からやって来たのか!


そーか
そーか



あ、これからもよろしくお願いします



添付 MINMI - シャナナ

群馬県の下仁田町に住む親戚の家に
幼い頃、夏休みや冬休みになると訪れ
過ごさせてもらった


年々そんな機会は減り
高校になった頃には全く行かなくなっていた

そんな下仁田で久しぶりな去年の夏2日間だけ過ごした

小さな頃は
ほんの何日間いるだけで、僕はすっかり


下仁田の子


になった気になったものだけど
やっぱり大人になるとそうはいかないな
なんて感じたんだ

僕は恥ずかしいほど
何も知らないで大人になってしまったんだなぁ
と妙にはっきり感じたのは
ある朝の出来事だったんだ


台所で朝御飯を作ってくれていた叔母さんが

畳の上でごろ寝をしていた僕に
庭の方を見ながら言ったんだ


味噌汁に入れるから
ちょっとミョウガをとってきなぃ


ミョウガ…?


僕はオウム返しにそう呟いてから戸惑った

庭には様々な種類の植物が繁っていて
僕にはどれがミョウガの繁みなのかわからなかったんだ

僕がそう言うと
叔母さんもびっくりして
どの繁みがミョウガなのか教えてくれた


僕は鼻歌混じりに繁みの前に来た

けど今度はミョウガの

食べられる部分

が、どこにあるのかが見つけられない


葉っぱをかき分けて
茎を見ても
僕の見慣れたミョウガはどこにもなくて

ありゃっ?ありゃっ?

なんて言いながら
土の上で迷子になってしまったんだ

僕は
ショボショボと家の方へ戻り
叔母さんに言った


おばさーん
ミョウガって、どこになってるの?


すると叔母さんは今度は笑い出して
自分で庭に降りてきた

叔母さんの後を追って
再びミョウガの繁みのところまで行くと
叔母さんはチョコンとしゃがみこんで

繁みの根元の土を指で掘り返しながら言った


ミョウガはなってんじゃなくて埋まってんんさ


土の中から
宝石の粒みたいなミョウガが顔を出した


それは今まで見た何よりも


綺麗なモノのように
感じられたんだ



僕が言葉を乗せた
彼女の絵は
スケッチブック二冊分を超えた


AIDSという
病気と向き合う
彼女が描いた絵に
僕が詩や散文を乗っけていった


中には途中で止めてしまったモノもあったけど
どんな失敗作でも
破り取らないで、そのままにしてあった


一度
誰に見られるわけではなくても、失敗作は失敗作だからと
僕がそれを破り捨てた時に
彼女がひどく惜しそうな、残念そうな顔をしたんだ


それ以来
僕は言葉を失敗しても
その絵はその絵でとっておくことにしたんだ


彼女は絵を描くことを楽しんでいた

次から次へと
絵筆が色彩り引きスケッチブックを進む


まるでカゲロウのようなその姿は最後の光が
輝こうとする事に儚さを感じさせ
かえって
病人には見えない時があった


明日退院しようか


なんて、僕は口にして彼女に笑われた事もある


いつか納得いく一線が描けたらいいなぁ


彼女のその言葉は、
光の破片のように、研ぎ澄まされている様に感じた


そうだなぁ~

僕も笑い
自分の納得いく一文に出会えるのかと考える


彼女は付け足した

でもね
描くとあなたが応えてくれる
私はただそれだけで嬉しい


僕は確かに嬉しかった
彼女が描く姿を見ていると
あぁ今日も命が続くと思えたから


初めて
彼女が描いた絵に
僕が詩を挿れた時


彼女は涙を流して喜んでくれた事を思い出す


虹に向かう
しゃぼん玉が描かれた下に書いた詩


そろそろ行こうと
僕がいう
それもいいわねと
キミがいう

どこへ行こうかと
僕がいう
どこでもいいわと
キミがいう

人にすれ違ったら
何でもないけど
2人で顔を伏せよう

小さい路地まで
下を向きながら
2人で笑いをこらえよう

ふたりのひみつを
ふたりで笑おう


今日も楽しいね


それを見て
泣きながら
この絵は未完成にしよう
と彼女はいった

でも、いつかは
完成させよう
とまた言った


最後の一筆はとっておこうと…


まだ、描き終わってないんだぜ…


未完の絵は
静かに最後の一筆を待つ

いつかは完成させるからな


加藤ミリヤ - SAYONARAベイベー