シャボン玉の絵があった
なんでシャボン玉?
僕には他愛ない質問だった
シャボン玉が膨れて消えた…って
何だか私みたいだから
彼女はベットの上で体育座りして
はにかむ様に笑いながら答えた
シャボン玉は膨れる前にはどこにいたのかな?
石鹸?水?空気?
私もどこから来たのかな?
石鹸水がシャボン玉になりたいと思っていても
シャボン玉に成れるなんて分からないでしょ
私は生まれたかったのかな?
それに、出来上がったシャボン玉もその内に消えるでしょ
消えた後はどこにいくの?
はじけて蒸発?
膨らんでいる間は保とうと一生懸命なのに
最後は水や土に戻るだけ
そんな事考えながら
書いた絵…
彼女はいつの間にか泣いていた
生きれるっていいよね
死んじゃうと、こういう事
『私』として感じられなくなっちゃうでしょう…
掛け布団を抱き泣きながら話す彼女を前に
手、つなごうよ
僕はこんな事しか言えなくて
手を握った
綺麗事ではなくて本当にこんな事しか言えなかった
彼女は瞳を濡らす涙を拭い、一呼吸してから
一生懸命笑い顔をつくり言ったんだ
もし明日死ぬと分かっても
生きている内に
生まれかわりたい
続く