キラキラ空気が光る
木造の大きなロッジに着くと
温度計はマイナス20度だった
僕達の他にも10人くらいの観光客がいた
ロッジは、大きなリビングルームを中央に
一部屋・三畳ほどの部屋が囲んでいた
寝るとき以外は外にいるか中央のリビングで過ごす形だった
皆はリビングに集まっていたけど
僕は一人外に出て
空を眺めていた
一見サンタクロースみたいなロッジの経営者が、僕を見て話かけてきた
オーロラは夜だよ
僕は一度、経営者を見たがやはり空を眺めていた
経営者は続ける
イエローナイフには雪があまり降らないんだ
言っている事がよくわからない
聞き間違えたかと思った
雪がふらない?
この雪景色は?
経営者は足元の雪を手にとり優しい目で僕を見ると、その雪を僕の手の平にのっけた
そして
空気中の水蒸気が凍って積もるんだ
と言った
僕は理解を示すと
イエローナイフの光はすごいねと話した
すると経営者は
ハッハッハッ~
なんて陽気な笑い声を出して
面白い事をいうね
ありがとう
でも、『光』に所属先なんてないよ
と言った
えっ…と思った
『所属先』
サンタクロースの経営者は僕の肩を抱きロッジに戻ろうとウィンクをして歩き出した
続く