刑事は僕に
仲間殺しと言った…
はっきり覚えている
あいつは、諦める前にたくさん話したい事があったんじゃないのか…
日が暮れて、僕は殴られたあの場所にいる
陽が当たっていた場所で僕は殴られた
陽の当たらない壁を触り、身体ごとスライドする様にあるきながら思いだす
苦しかったな…
ごめんな…
あいつの背中を押し続けていたのは、僕らだったのかも知れない
むしろ傍観者だった
立っていられない
いつの間にかしゃがみ
僕の声にならない嗚咽ばかりが、その場に響いた
僕らは時々、魅力的な路地に出会う
何処につながっているのか
暗くて先が見えないけど
行きたくなる
途中、つまずいて転びそうになる
ふと声がする
振り向けば仲間がいて
先は気になるけど、今日はもう帰らないかと笑う
明日はさ、もうちょっと先まで行って見ようと思うんだ
と僕は言う
あの道、抜けるの大変らしいぜ(笑)
また仲間が言う
帰り道がわかれば怖くねーよ
僕はまた笑う
もう進めないと諦める前に笑って帰れる
そんな帰り道を、確認しあう事も
友として大切なひとつかもしれない
帰り道と友達 終わり