ストロングスタイル②⑧-18 | ひとつ前のかどはさよならサヨナラ
大丈夫だよ
さぁ寒いから中に入ろう

僕は、自分の不安を少女に感じ取られないように直ぐに歩き始めた

建物に入ると体をあたためてこいと少女を風呂に送った
その間に『金と暴力』のあの人に話をしようと思った

スイカを切り分けてからあの人がいる部屋に向った、部屋に入ると僕はスイカを布団脇に置き

あの子が探してきました

とだけ言った

ゆっくりと起き上がるとその人は、いきなり僕の胸ぐらを掴み身体を引き寄せた

ボタンが飛んだのがわかった

お前が助けのか

すごいチカラだった

ちがいます
あの子が自分で手に入れてきました

僕は目をそらさずに答えた

少しの間僕の顔を本当か嘘か判断する様に見つめると、今度は逆に突飛ばす様に僕を離した

まるで俺が無能のようじゃないか…

耳を疑う言葉だった

天井に向かいながら亡き母の事を考えていたらしい

母さんあなたは悲しい人だ
あなたは弱い人だ
何の為に生まれ死んでいったのか
なぜ俺に乳をあげ
ただ悩みのみを抱える事を選んだのか

俺は母に何も出来なかった

なのにスイカ
見つけて来られちまったよ

ひとり事の様に宙を仰ぎ
しゃべっていた

続く