大丈夫だよ
さぁ寒いから中に入ろう
僕は、自分の不安を少女に感じ取られないように直ぐに歩き始めた
建物に入ると体をあたためてこいと少女を風呂に送った
その間に『金と暴力』のあの人に話をしようと思った
スイカを切り分けてからあの人がいる部屋に向った、部屋に入ると僕はスイカを布団脇に置き
あの子が探してきました
とだけ言った
ゆっくりと起き上がるとその人は、いきなり僕の胸ぐらを掴み身体を引き寄せた
ボタンが飛んだのがわかった
お前が助けのか
すごいチカラだった
ちがいます
あの子が自分で手に入れてきました
僕は目をそらさずに答えた
少しの間僕の顔を本当か嘘か判断する様に見つめると、今度は逆に突飛ばす様に僕を離した
まるで俺が無能のようじゃないか…
耳を疑う言葉だった
天井に向かいながら亡き母の事を考えていたらしい
母さんあなたは悲しい人だ
あなたは弱い人だ
何の為に生まれ死んでいったのか
なぜ俺に乳をあげ
ただ悩みのみを抱える事を選んだのか
俺は母に何も出来なかった
なのにスイカ
見つけて来られちまったよ
ひとり事の様に宙を仰ぎ
しゃべっていた
続く