ストロングスタイル②⑧-5 | ひとつ前のかどはさよならサヨナラ
少年はとうとう

いじめられ始める
忘れられない言葉があるそうだ。

『金がないから手の指、足らねぇんだろ』

残酷な言葉だ。

いじめに耐える
生活は苦しくなる

少年のより処は母だけだった

そんな母の病状は悪くなるばかりだった
もう、当然薬代や治療費など払えるはずもなかった


それでも、少年は新聞配達を続けた、母と生きたい、それだけだった

ある夜に、少年は母の苦しそうな声で起きる

六年生の冬だった

少年は『ヤバイ』と思った
自転車に乗り、病院に向かった
しかし、病院からは普段薬代や治療費を払えていないし、第一こんな時間じゃ診ないと断わられる

信じられない話だ

少年は家に戻ると、母親を自転車の荷台に乗せ
違う病院に直接連れて行こうとした

自転車をこぎ、母親に声をかけつづけた

声が帰って来なくなった


母親は少年の背中で

亡くなった  

   続く