少年はとうとう
いじめられ始める
忘れられない言葉があるそうだ。
『金がないから手の指、足らねぇんだろ』
残酷な言葉だ。
いじめに耐える
生活は苦しくなる
少年のより処は母だけだった
そんな母の病状は悪くなるばかりだった
もう、当然薬代や治療費など払えるはずもなかった
それでも、少年は新聞配達を続けた、母と生きたい、それだけだった
ある夜に、少年は母の苦しそうな声で起きる
六年生の冬だった
少年は『ヤバイ』と思った
自転車に乗り、病院に向かった
しかし、病院からは普段薬代や治療費を払えていないし、第一こんな時間じゃ診ないと断わられる
信じられない話だ
少年は家に戻ると、母親を自転車の荷台に乗せ
違う病院に直接連れて行こうとした
自転車をこぎ、母親に声をかけつづけた
声が帰って来なくなった
母親は少年の背中で
亡くなった
続く