ストロングスタイル②⑦-15 | ひとつ前のかどはさよならサヨナラ
彼女は、僕が部屋を出る事を、部屋に備え付けのインターホンで黒服に伝えた

下まで送ると言われてたが、僕は断った

エレベーターで下に降りる最中は、ぼぉっと一点を見ていた。
何かを考えていたと思うけど
何も考えていなかったかもしれない

誰かと最近熱中してしゃべった事がなかったと
車の中で気付く様に思う

いつもあらすじに沿った台詞かのように、人と会話してしゃべっていた

僕の会話は
中身がない…重みがない…

今日の様に誰かのしゃべる事に本気で耳を傾けいないからか…

車には乗ったけど
エンジンはかけずにハンドルを抱えていた

正直に書く
その時、僕は友達や大事な人を作れなくなっている自分に気付いてしまったんだ

みんなお金や自分より大切なものはっきり言えるのか?
でもそこまで思って
急に我にかえった

何、真に受けてんだ…
独り言をつぶやいた
全部忘れるみたいにエンジンをかけた

僕はまた車を走らせた


  出会った風俗嬢編 終わり