目があった時に出た言葉が
いつも弁当おいしいよ
の一言だった
彼女は瞬間少し固まったが笑って『よかったぁ』と答えた
ここで、終わっていたら良かった。
次に僕から出た言葉が
でも、随分子供にあげるみたいな弁当だな
だったんだ。
そこから、僕は彼女を知ってしまう。知らなくて良かった。知らないままでいたかった。
あれっ、私子供いるの知らなかった?
彼女は微笑みながら答えた
子供…
僕はペンが止まった
そう子供
彼女はまた繰り返した。
最初に出会った時のあっけらかんとした態度が、彼女には何も背負うものがないと僕に判断させていた。
だって、お前何でも良いって…
戸惑い気味に聞いた
あぁ、金融屋さんがあいつにそういえば、風俗ぐらいで終わるからって言われたの、他は必要以上の事もされるけどお兄さんはしないって聞いてたし
僕の方から視線をいったん、外してしまった
700万も何に…?
気付いた時にはもう一度彼女を見ながら、口から出ていた
続く→