こんな静かな真夜中に、ぼーっと部屋を眺めてる。
別段何かをするでもないが、ぼーっと部屋を眺めてる。
取り留めない事をあれやこれやと考えながら、
ぼーっと部屋を眺めてる。

僕は夜が好きだ。

街は眠り、雑踏も喧騒も消え、部屋の中に広がる静寂。
漏れでる音といえば、うぉーんと響くPCファンの音に、
カッチカッチと古ぼけた、
ねじ巻き式の目覚まし時計がビートを刻む。

こんな夜は散歩にでかけたい。

ほのかに燈る街灯が、真っ暗闇の中に映え、
かすかな音も光も風景も、静けさの中では鮮明に。
普段何気に気づかない、小さなわずかな事柄も、
妙にはっきり目に映る。

さびしがり屋であるけれど、僕にはこんな時間が必要だ。
闇にたゆたい思考をまとめる時間が必要だ。
昼の喧騒を逃れ逃れ、わずかなものに意識を傾け、
思い悩む時間が必要だ。

僕はそんな夜が好きだ。