今年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の主人公として注目されている、蔦屋重三郎。

名前は聞いたことがあっても、どんな人物かは知らない…という人も多いのでは?

実は、私もその一人でした。

でも、今年の大河ドラマの主人公だけあって、毎週ドラマを楽しみにしていて蔦屋重三郎のことをよく知っているという人もきっと多いはず。

そんな今だからこそ、リアルな展示で彼の人物像に触れると、新たな発見があると思います。

この展覧会、第1展示室から第4展示室まで、ずっと圧倒されっぱなしでした。

展示物の密度、構成、照明や演出にいたるまで、すべてが丁寧に作られていて、「観る」だけじゃなく「感じる」展示体験に没頭できます。

展示のクライマックスは、江戸の本屋を「体感」する空間!

そして、最後の展示室もすごい。

江戸時代の書店「耕書堂(こうしょどう)」が完全再現されていて、立体的に「江戸の出版現場」を体感できます。









平日にもかかわらず来場者が多く、展示の注目度の高さを感じました。

おそらく、今年の大河ドラマを通して蔦屋重三郎を知った人が多いのだと思います。

その流れでリアルな展示に触れられるのは、本当に貴重な体験です。

蔦屋重三郎は、江戸の“出版プロデューサー”

展示の前半では、蔦屋重三郎がどんな人物で、どんな作品を手がけ、どうやって江戸文化をプロデュースしてきたのかが丁寧に解説されています。



彼は浮世絵、黄表紙、実用書まで幅広く出版し、
当時の「おもしろい!」を敏感に察知して広めた仕掛け人。

今で言うと、編集者・マーケター・プロデューサーを一人でやっていたような存在でした。

遊び心が、文化をつくる

蔦屋重三郎のすごさは「遊び」を恐れなかったこと。
真面目なだけじゃ人は動かない。笑いや驚き、ユーモアのある表現が、心を動かす。

それを知っていたからこそ、彼の作品たちは江戸の町に響いたのだと思います。

現代人にこそ響く“江戸のバズる仕組み”










蔦屋がやっていたことって、今のSNS時代にすごく通じるんですよね。

誰をターゲットに、どんな表現で、どう広げるか。
その視点は、今こそ学ぶ価値があると感じました。

展覧会情報まとめ
この特別展は【2025年6月15日(日)まで】、
**東京国立博物館 平成館(上野公園)**で開催中です!

👉 展覧会公式サイト:
https://tsutaju2025.jp/

📺 NHK大河ドラマ『べらぼう』公式サイト:
https://www.nhk.jp/p/berabou/ts/42QY57MX24/