横浜駅で少し時間ができた午後。


改札を出てポルタを歩いていたとき、大きな提灯が目に入った。

それが、つけ麺専門店「舍鈴(しゃりん)」。


このお店、以前にも何度か前を通ったことがあって、
そのたびに行列ができていて、「人気なんだなぁ」と思いながらも、「でも並ぶほどではないかも…」とスルーしていました。

でも、この日はちょうどお昼のピークを過ぎた時間帯。

店頭に列がないのを見て、「今ならすぐ入れそう」と軽い気持ちでふらっと入店。

実は私、これまでつけ麺にはあまり縁がなくて、
ちゃんと味わった記憶もほとんどありませんでした。

だからこの日、「つけ麺を食べてみよう」と思ったのは、ちょっとした冒険でもありました。

注文したのは「つけめん(並)」。

運ばれてきた麺は、見るからに艶やかで弾力がありそうな太麺。

熱々の魚介スープから立ち上る香りに、食欲が一気に刺激されます。


ひと口すすった瞬間に、驚きました。

「こんなにおいしいの…?」

つるもちの麺、小麦の香り、そして濃厚だけど後味が重くない絶妙なスープ。

その組み合わせが、想像を超えてくる美味しさでした。

サイドで頼んだチャーシュー丼も抜群。

とろっと柔らかいチャーシューに、ちょうどよい甘みのタレとネギのアクセント。

ご飯がどんどん進んで、こちらも大満足。


さらに、卓上には柚子粉や黒七味、粗挽き梅などが用意されていて、途中から味変できるのも嬉しいポイント。

最後のスープ割りまで、しっかりと堪能しました。


お店を出たあと、心の中で自然にこぼれた言葉。
「もっと早く来ればよかった…」

駅直結の場所に、こんなにも丁寧で奥深いつけ麺があったとは。

つけ麺にあまり馴染みのなかった私でも、ここまで感動できた。

横浜駅で「ちょっと麺な気分だな」と思ったときは、迷わず「舍鈴」へどうぞ。