ドキドキしながら、待ち合わせ場所へ。

初めて行く土地なので、

いつもに輪をかけてそわそわしていました。


「何分発の電車に乗って向かうね。」とメール。

すると、

「ちょっと遅れるのでお茶でも飲んで待ってて。」

と、返信がありました。


Sさんの性格や、普段の行動を考えると、

無連絡で約束を反故にするなんてことは

考えられないわけですが、

「本当は、ここに向かう今も気が重いんだろうなぁ。」

なんて考えると、

ちょっと泣きそうな気持ちになりました。


そうは言っても、もう約束してしまったわけだし、

実際は、どういう思いを抱いているのであれ

彼も今こちらに向かってくれている。


ここまで来て

「やっぱりやめよう。」

ということの方が、

時間を割いてやって来てくれる彼に対し

それこそ失礼というものです。


最初は、きっと大丈夫!うまく行く!!

そう自信満だったのですが、

約束の時間が近づくにうれ、

自分でもわけのわからない気持ちになってきました。


待っている間、大人しくお茶していましたが、

こうい時は、味なんてちっともわからないんですよね。


気もそぞろだったせいで、

自分が猫舌なことを忘れて

すぐに飲んでしまいました。


「……熱っ。」

地味に舌を火傷しました。


まだ何も終わるどころか、始まってもいないのに、

既に踏んだり蹴ったりな気分になったのでした。