ええ、何ともなりません
こんなに雁字搦めでは・・ね(爆)
積算単価の算出について、ご質問を多数受けましたが
明確な答えは、“ありません”
それは言い値だからです。
もっと的確に言えば施工業者が工事のプランを立てた時に
計算した数値!だからでしょうか?ね
以前から読んで頂いている方にはお判りかと思いますが
公共工事の大半は施工業者の遣りたい工事が発注されて
いる!!と、言っても良い位、国土交通省からの天下り
先、埋め立て浚渫協会、スコープ、ウエーブ(通称)などで
“検討した工事”が発注され続けて
います・・・それは、業者と官庁で工事を作っては発注し
税金を有効活用している・・・ってことですが、
この有効活用に『エコ』←即ち“節減”なんて言葉は無く
それは大判振る枚なのですが、それには積算単価の操作が
必要不可欠になってきます。そこで出番なのが、埋浚協会
のような施工業者と官庁の天下り人の集まりの集団です。
ここでは施工業者の工事所長を務めるような実績のある方
が積算をし、官に提示し、土木部長クラスの方が天下りし
てきた方と癒着し、工事発注に向けて試行錯誤を繰り返す
のです。はたまた、その天下った方は2年程、埋浚協会で
過ごし後に施工業者へと担当部長クラスで入社します。
そして堂々と以前の自分の部下のいる役所へと大きな顔を
して偉そうにやってくるのであります・・・。
そうかと思えば、ついこの間天下ったと聞いていたら
即日出向で入札施工業者に担当土木部長として、役所へ
出入りするわ、またまた2年後に特別社員で顧問になるわ
・・・謎ばかりですが、即日出向は違反ですし、特別社員
として二年後に顧問になって役所でヒソヒソされても・・
・・・困ります。
これが、何故か天下ると“部長”では無く“担当部長”
何の担当部長なのかは?入札積算調整担当でしょうか?
と、言いたいところですが・・・
それで、先日浚渫工の積算単価のことを書きましたが、
あの書き方で疑問が色々聞かれて回答に余力が無いので
少し、書き留めておくこととします。
■関東地整/東京湾口航路
落札価格 1,360,000,000円
最終請負締結価格(設計変更)
約5億円程増額
東京湾口航路(浦賀水道航路)浚渫工事
一般競争入札 平成17年度
東亜・東洋・佐伯特定建設工事共同企業体
入札率 98.08%
例として浚渫工の砂質土という項目を取って見てみると
1.請負契約積算単価 3500/m3
2.三社企業体締結単価 2000/m3
3.M企業浚渫下請け業者見積り単価 1550/m3
4.企業体スポンサー代表自社原価単価 1250/m3
※2-4=750/m3
これが実際のスポンサーメリットでの余剰分という
ことと、なる。
実際には、他にもメリットになる項目があるのだが
※船の稼動数とか・・・諸々。
とても一言では言えない樞なので解りやすいものだけ
書いておきますが・・・。
これでどれだけのメリットがあるかと言うと
単純に金額だけで表せば
ある出来高を参照にして・・・
外注工事(浚渫工事)下請け業者の出来高が
ひと月換算として
企業体全体で 54.000.000円位とすれば
下請け業者への支払いは
20.000.000円位になり
もう少し解りやすく書けば
企業体で下請け業者への支払いが
■54.000.000円提示なのに、
実際に企業体代表が下請け業者へ支払っている金額は
■20.000.000円と、いうこと
・・・・・そう!スポンサーメリットで
■34.000.000円程の差額が出る!!ってことです。
驚きのスポメリでしょ?
※この他に企業体での儲けは別に捻出
実際の外注検収書を見ましたが、こんなに儲かれば
本当に笑いが止まらないでしょう、よ
と、いうのが感想です。
この無駄な税金で天下った方を雇っているのでしょうが
それ以上に企業が美味しいお金(税金)を、職員の給与以
外に使っているのでしょうか?ね
まあ、これによって企業体スポンサー代表は
当初の請負金額で計算しても
落札請負金額13億6千万円×50%=6億8千万円
↑
※企業体比率です。
※この企業体比率は東亜50%東洋30%佐伯20%
6億8千万円での利益は、実際の支払い単価で計算
すれば、2億7千万円程であると考えられ
利益の比率は40%台となる
しかし、企業体締結単価で計算すると、この比率は
極端に下がり13%台と、なるのです
この恐ろしいほどの単価の操作には頭が下がりますが
況してや、この工事の代表施工業者の人員は3名!
たった3名でこれだけの利益を生むとは凄い!
と、いうより
殆どの工事は下請け業者が請け負っているのに
<直接工事は全て、○投げ状態?かい?>
こんなに元請が儲けてるとは・・・? 経費も半端では
なく、現場経費に支店経費、尚且つ本社経費と・・・
経費・経費・経費!!
の!オンパレード 一体、純工事費の中の
“直接経費”って
本当は一体幾らなのか・・・不思議です。
これだけの経費って?何なのでしょう “謎”だ?
この時の工事では設計変更にて請負金が増額になり
利益が5億まで跳ね上がったそうですが・・・
しかし利益率が40%や50%も出せるって、
結局のところ!
『積算単価が!!
高すぎる!』
ってことでしょう?・・・(;一_一)