学びについて考えるため読んでみた本。
育児や保育という営みの中に人間の本質を探るヒントがあるのではと、教育学や教育人間学を専門にしている作者。平等とは?何のために学ぶのか?を問い続けている。
勉強の目的が受験のためになってしまっていて、学ぶことと、人間が生きていくこととの繋がりが分断されてしまっていた。
自由になるために学ぶ。
何も知らなければ、今の生活の枠から一歩も外に出られないけれど、知識を手に入れるにつれ、行動範囲が広がる。
選択肢が増えて、目的に応じて選べることを自由という。
偏見や思い込みにとらわれないために。
昔は多くのものを手作りし、お互いに支え合ってたので、お金はそれほど必要ではなかった。
できるだけ資源を無駄遣いせず、必要なものだけ作り、環境に徹底的に配慮する生活。
知識を共有することで人間は生き延びてきた。
自分に合った勉強法をみつける。
受験勉強は自分探しの時間。
人生に失敗なんてない。
学びは一生続くもの。
アメリカが提唱する21世紀型スキル
四つの領域と10のスキル
1思考の方法
①想像力とイノベーション
②批判的思考、問題解決、意思決定
③学びの学習、メタ認知
2働く方法
④コミュニケーション
⑤コラボレーション
3働くためのツール
⑥情報リテラシー
⑦情報通信技術に関するリテラシー
4世界の中で生きる方法
⑧地域と国際社会での市民性
⑨人生とキャリア設計
⑩個人と社会における責任
AIの得意なことはそちらに任せて、人間にしかできない能力を重視。感性を磨いていくことに力を入れていく。
国際バカロレアIB 多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成。全人教育。知識や技術に偏ることなく、社会的、情緒的、身体的な発達にも取り組んで、人間性を全面的、調和的に発達させることを大切にしている。
IBの学習者像
探求する人
知識のある人
考える人
コミュニケーションができる人
信念を持つ人
心を開く人
思いやりのある人
挑戦する人
バランスのとれた人
振り返りができる人
人生を豊かにする学び。
読書 悩んだときに。
自分だけでなくみんなが幸せになれるよう。
地球を大事にして22世紀につなぐ知恵を発信してほしい。