悪党のまま | Lust for life

Lust for life

バツイチ歴25年。一回り以上年下の君に人生最後の恋をして、2024年年末に幕を下ろした。この先何を見つけて何をしようか。とりま、のんびりやっていこう。時間はないようで、あるから!

アイツとはもう30年来の付き合いだ

とてつもなく仲が良いわけでもないが

ただお互い

一般的に見ると鬼畜の所業を繰り返すが

世の中にうまく溶け込んでいて

好意的に見られる事が多い

そこが似ているからかもしれない


そんなアイツに言われた言葉で

その時は納得できなかったけど

今は理解できる言葉がある


それはただのトリガーで

あなたはその不倫相手の事がなくても

きっと離婚してたよ


当時の私は

少し年下の不倫相手との恋に溺れ

その結果不倫相手が狂気に満ちてしまい

それを究極の愛だと勘違いして

結果離婚を選んだ

だからその不倫相手がいなければ

離婚をしてなかったはずだ と

そう思ってた


でも そうだよ

その不倫相手がいなくても

きっと別の不倫相手がいたり

それだけじゃなくて

死ぬまで誰にも言えないような事を

してたんだから

どうあったって私は離婚してたんだ


元夫に私は不釣り合いだもの

びっくりするほど真っ直ぐで

どこか抜けてて

誰からも慕われて

才能に溢れた天才


元夫の遺伝子をこの世に残せた事

それを考えると

私は持ってるな と

今はそう思ってる


先週元夫と他愛無い世間話をしながら

ずっとこの人と生きていられたら

きっと別の人生だったんだろうなぁと

でも

そうできなかったから

今ここにいるんだなと また改めて思う


取り返しのつかない傷をつけ

七転八倒をしたであろう

元夫も子供も両親にも

もう何を返すこともできない

時間は絶対に戻らないから


だけど

何も出来ないからといって

下向いて卑下して生きて

なんになる

数十年たって

今はそう思っている


関わった人たちの運命は

ちっぽけな私のことなど

意に介さず

新しい道を進んでいる


だから私は 悪党のまま

今日も笑って過ごすんだ