自分勝手 | Lust for life

Lust for life

バツイチ歴25年。一回り以上年下の君に人生最後の恋をして、2024年年末に幕を下ろした。この先何を見つけて何をしようか。とりま、のんびりやっていこう。時間はないようで、あるから!

君と久しぶりに会えた
会えただけでいいと
そう思えばいい

本当はね
こっそり君に伝えようと思ってた

渡したいものがあるの

それはもう過ぎてしまった
バレンタインのチョコ

だけどその一言を伝える
わずかな時間さえなく
今日は君とお別れになった

少し泣いたけど
仕方ないんだよ
そういう関係だもの



シャワーを浴びて
テレビを見ていたら

りりさーん何してるの?

年下くんからLINE

あのカフェに行ってみない?

少し面倒だったけど
えいやって準備して出かけた

テイクアウトして港へ向かう
風が強くて寒い

年下くんは自分の上着を肩にかけ
私の肩にもかける
すごく距離が近くなる
私は不安になった

年下くんは
何かを始めようとしてるわけじゃ
ないんだろうけど
そんな事は自惚れなんだろうけど

その距離の近さは
何かが始まりそうで怖かったんだ
私にはとてもじゃないが
そんな覚悟はない

あのね
給料日だったから
焼肉奢ってあげる!

優しい子

私は当たり障りのない
馬鹿みたいな会話を続け
年下くんを笑わせて
お腹いっぱいになった

じゃあまたね

そう言って別れる私を
年下くんはなんて思ってるんだろう?
でも
自惚れるほど私は若くはない

優しさは嬉しいけど
いいんだよ
私に構ってくれなくても

なんて
自分勝手な私

1人じゃないと思わせてくれる
年下くんに
助けられているというのに