今日はTSUTAYA新大塚店が半額クーポンを発行する日なので、暇さもあってDVDを借りて観ています。

朝3行ほどのメモを渡されただけの長谷川京子が、タイで体当たり演技するという河瀬直美監督の『七夜待』で、長谷川以外のキャストはもしかしたら台本がちゃんとあるのかな?

でも、少なくとも用意された言葉をしゃべる、という前提にないというところが純粋に面白いと感じました。

映画の内容とは余り関係がないですが、「エクス・ポ」という雑誌をいま読んでいて、そのなかの中野成樹(中野成樹+フランケンズ主宰)のインタビューで、「現代口語」演劇(台本)というのが実は「文語」なんじゃないかというくだりが岡田利規を引きながらされていました。

つまり、口語っぽくみえるけど、そんな綺麗に普通の人は話さないわけで、それって「口語」じゃないよね、という話で(さらにこのあと中野はそれを自覚している作家が少なすぎることを指摘している)、それを読んだ後だったので余計印象が強く感じたのかもしれません。

もう一本借りてきた映画が想田和弘『選挙』だったことが振り返って単なる偶然ではないような気もしています。