動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)/東 浩紀

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最近なにかと連呼していた「動物化」という謎の単語の意味が漸く分かりました。
一応自分の確認のためにメモをしておくと、

・人間と動物の違いは「欲望」と「欲求」の差
・「欲求」は<欠乏―満足>というラインでの動き
・「欲望」は欠乏が満足されても発生する→例えば嫉妬や他人の持ち物が欲しくなるなど(他者の欲望に(あるいは他者の欲望を)欲望する)

というわけで、東氏はオタクを例に(というかもっぱらオタク限定に近いかたちで)、「動物化」する現状を分析しています。ほとんど全編オタクの話しかないので、その他の人々はどうなの? と思ってしまう向きもありますが、いまどきどんな人もインターネットを通じて間主体的でないオタク性を持っていると考えるべきなのだろうか。

世間的には数歩遅れている気がしますが、この話についてはよろよろと追っかけていこうかと思っています。