暖房をつけて寝ると朝起きられない。環境が好すぎるのと、目覚ましが聞こえないからだと思う。今日は普通に失敗した。そして渋谷で本格皿うどんを食べた。

皿うどんは細麺(ぱりぱりのやつ)しか知らない人が多いけれども、僕は太麺が好きで、しかし東京のリンガーハットの太麺はいまいち美味しくない。今日食べたところはちゃんと皿うどんを食べている気がした。ちょっと高いけど。H&Mの近くにあります。

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今日観た劇は座敷童子の話だったんだけど、要するに「人を幸福にする」人の話だ。

「人を素直に祝福できる奴は少ない。あいつは見込みがあるよ」
「そうですかね。ただのウスラバカにしか見えませんけどね」
「お前の目は節穴だ」

という流れが最後の方だっただけに印象に残っている。多分向こうもそういう意図だったんじゃないだろうか。

「人を祝福できる人」は「ウスラバカ」とまでは言わないまでも、確かに軽視される傾向があるような気がしている。言いようによっては「プライドがない」からだ。そして劇中でも彼は「お前はプライドなさそうだから」という言葉を投げつけられる。

僕は人の幸福を「心から素直に」祝福できない。「ウスラバカ」じゃない(と自分で思っている)から。「俺だって」というプライドが邪魔するからだ。そして、たいがいの人間はそうだと思う。
だからこそ、「ウスラバカ」には価値がある。プライドがなくても、何も生み出さなくても、なんとなく人を幸福にする。

座敷童子はいるだけだ。座敷童子は何もしない。ただその家にいる人が勝手に幸福になる。幸福の定義は人によって違うから、人によっては幸福にならないのかもしれない。


上記はイキウメ「見えざるモノの生き残り」。紀伊国屋ホールで。