『動くな、死ね、甦れ!』(ヴィターリー・カネフスキー/1989ソ連)

ユーロスペースで観ましたが、ミニシアターなのに人が多くてびっくり。

実に理不尽なタイトルですが、内容もなかなか迫力があります。主役の男の子は素人さんで、のちのちドキュメンタリーで刑務所にいる場面が撮影されているらしいですが、ワル顔にある意味良い声を持っています。

子供の心理って、みんな昔は子供だったのに大人になると分からなくなる気がするけれども、この映画は子供の(大人から見たら)不条理な心理がすごく良く出ていました。話のスジは良く分からんかったりもするけども。

映画の中に出てくる日本人(多分シベリア抑留の兵隊)の描かれ方がひどい。こういうのを観ると戦争ってお互い様だなと思う。


蓮見重彦が「観ないのは人生の損失」みたいなことを言っていましたが、とりあえず損はしなかったと思います。最後の天の声みたいなのが印象的。