録画してあった古い映画をつけたりとめたりしながら観ていた。
「ハリーとトント」
ロードムービー、猫と老人の道中映画、1974年の作品。
題名は知っていたが、トントが猫なのは忘れていたのでちょっとびっくり。
猫に手綱をつけて連れて歩くのだもの。
まだ老境には遠いものの、先週で64にもなった身には沁みました。
これまで観る機会が無かったのが残念なくらい引き込まれた。
何となく思っていたお話の筋とは違ったのがまたちょっとびっくり。
ハリーは追い出されたアパートから猫のトントを連れてアメリカ各地に居る子供たちを訪ねて行くのだが全然全くショボンとはしていない。
行く先々でたまたま出逢う個性豊かな人たちと会話を楽しみ、怪しげなものを買い、肩の痛みを治してもらい、美人とイチャコラし、それぞれの事情を抱える子供たちとその家族に父親や祖父としての包容力を与える。
いつの時代の世でも生きて生活して行くのは簡単ではない。
1974年にはその当時の、2026年の今には今の、家族と社会の中で生きるしかない人間がその中で生きる困難さがある。
トントも寿命を迎える。
ハリーも高齢だ。
生きとし生けるもの全ては生まれた以上は死ぬ。
必要だから作る家族や社会に翻弄され抑圧を抱えながらも、今日他人と笑顔で関わり、身近な者に寄り添い、義務を果たし、人生を愛することは可能なんだ。