1つ前の記事で、日本語学校について書きましたが、今日は在英日本人によく聞かれる日本語学校に関する質問の解答をここに書いておきたいと思います。

 

小さいお子さんのご両親で、これから日本語学校にお子さんを入れるかどうか迷ってる方の参考になれば。。。

 

 

まず、ブログでは日本に住んでいらっしゃる方にもわかりやすいように「日本語学校」と書いて来ましたが、一般的には「補習校」と先生や親も呼んでます。もしかしたら、地域や国に寄って呼び方が違うかもしれませんけれどね。

 

ここでは以下、「補習校」と書きます。

 

補習校は日本語補習授業校の略です。

 

土曜日の午前中に通い、国語中心の授業です。

基本、日本と同じ学年の同じレベルに合わせて進めるので、かなり進度が早いです。

 

 

イギリス国内には大きく分けて補習校が7校あるようですが、年間授業料や入学法についてなど、詳しくは日本国大使館のこちらのリンクを参考にしてください。

 

 

さて、補習校に入学させるかどうか迷っている方からよく聞かれる質問は

 

宿題がいっぱいなんだよね?

親の手伝いがすごい大変なんだよね?

 

の2点が特に多いかな。

 

まず

*宿題がいっぱいかどうか

 

これは家庭やお子さんによっても感じ方は違うかもしれません。

確かに1年生からそこそこの量、宿題は出ると思います。

基本イギリスの小学校、特に低学年って宿題が少ないので、それに比べたら多いでしょうね。

 

 

例えば、うちの子が1年生の時の例。

 

「毎日音読は必ずして下さい」と言われています。

(うちはサボることもありましたけど、、)

1年生のうちは特に親がお手本で読んであげてその後子供に読ませます。

読書記録カードに親が記入します。

 

1年生は平仮名の指導から入るので、

 

初日(入学式の日)は「あ」「い」のみ

翌週は「う」「え」「お」

その翌週からはもう「か行」全て

次は「さ行」全て

 

と、急ピッチで進みます。

週1の授業なので、学校で習って、家でひたすら練習するということです。

宿題はその週に習った平仮名から始まる言葉をノートに書きます。

あり、あめ、あかちゃん など。

 

最低3つの言葉で良かったですが、うちは1ページ埋めるようにしていました。

 

確か1学期の終わり頃にはカタカナに入って、2学期は漢字を学びます。

日本の1年生と一緒のはず。

 

1年生の宿題では、他にはひらがなドリル(後にカタカナドリル、漢字ドリル)の習った字のページを練習したり、教科書の内容に沿ったいわゆる読解用の問題集もありました。(もちろん最初はすごくシンプルな内容です)

 

 

 

確かに、座って鉛筆を持って学習することに慣れていないお子さんにはかなり宿題の量が多く感じてしまうかもしれません。

また、平仮名が書けない子には宿題は負担が大きいと思います。

 

補習校の入学基準は平仮名がまず読めることというのが、私の子供たちの時は条件でした。簡単な面接もありました。

 

面接の内容はそんな優れた子を求めるわけではなく、とにかく日本語の質問がちゃんと理解できるか名前が答えられるか、全て日本語で話される授業についていけるか、出された平仮名のカードが読めるか、というレベル。

 

日本語が全く理解できないと授業についていくのがしんどいですし、楽しめないからです。

 

入学基準は平仮名が書けなくても読めていたら良いのですが(うちの子たちの時)、やはり平仮名は書けるだけ書けた方が後々苦労が少ないです。平仮名がスラスラ書けるようになっていれば、宿題が片付く時間も、子供が嫌がる度合いも全然違うからです。

 

 

最初は宿題を片付けるのに親子で疲れてしまうかもしれませんが、宿題をやることはすごく良い習慣になります。これはいずれ、現地校の受験などにも必ず繋がります。

 

 

なんでも同じでしょうが、宿題をやらないと次の授業について行くのが益々辛くなります。

 

特に補習校は週1回の授業なので、宿題でしか練習時間が取れないので、宿題をやる意味はあるし、宿題をしないとついていくのは本当に大変だと思います。

 

逆に、最低限、国語は補習校の宿題をやっていけばレベルはキープできると思います。いずれ帰国して日本の小学校に編入するとか日本の中学受験を目指すには、もっと別の勉強が必要でしょうが、、、。

 

 

2年生になると、ノートに習った字を使って書き出す宿題は無くなったので正直宿題が減ったような気分になりました。その代わり、漢字の宿題の他に日記や作文を書く宿題が出てくるようになり、文章力がまだまともにないイギリス育ちの2年生にはある意味しんどい宿題でした。なので、バトルもあったし、だいぶ親が手直ししましたけれどね、、、

 

 

3年生になったら、家庭学習ノートといって、日本語にまつわる内容なら、どんなことを書いてもいい宿題で、うちの子たちは気に入っていました。

例えば日本の白地図を私が印刷して、地図帳を見ながら都道府県名を書き入れたり、イギリスの白地図にイギリスの州名を書いたり(カタカナの練習になりました)、漢字の部首を調べて書いたり、家族旅行の日記を書いたり、好きな動物について調べて書いたり、、、、うちの子たちは大好きな宿題でした。