観てみた 洲崎パラダイス 赤信号 | ぼにーたのブログ

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ふprime videoで見つけたやつ。先日の武蔵野夫人で、出てきたお隣の富子役の轟さんが出てるやつ。


何の気なしに観てしまったが、まずはロケ地を確認したくなった。なんと、東陽3丁目というではないか。馴染みのある地域ではないが、今日の変貌ぷりの前にこんなドラマ(映画だけど。。)があったとは。。


洲崎橋やら弁天橋。その面影を確認したくなる衝動にかられている。

検索してると都バスにも特長があったようだ。

都バスのリンク


さてさて本編の感想になるが、あの三橋達也さんと新珠三千代さん。新珠さんを初めて知ることになる作品となった。もちろん、轟夕起子さんも登場する。

あらすじを大雑把にまとめると

三橋さん演ずる義治(よしじ)と新珠さん扮する蔦枝(つたえ)夫妻。訳あって?というか流れてこの地に降り立つ。洲崎を知る蔦枝。手前の轟さん演ずるお徳の居酒屋『千草』になだれ込む。パッとしない義治をよそに蔦枝は成金についていく。

お徳の行方不明だった旦那、伝七が戻る。

結局洲崎に戻ってくる羽目となる蔦枝。その頃の義治は、真面目にやっていた。そこにいる玉子といい仲になりそうな時の話。そして伝七の刺殺。

コレをきっかけに義治と蔦枝は街を出ていく。

と、こんな感じ


まだまだ安定していなかった日本で、このような夫妻、カップルはそれなりにいたのかと思わせるし、なんかラストにまた2人でバスに乗るところは、今でいうところのちょいと迷い心のありそうな若者からすれば、格好良く見えたのではないだろうか。

うだつのあがらない?かっこ悪い亭主だったのに真面目にそばの出前をやるなんて、Uber eats、出前館みたいなことをやる。いきるために?蔦枝と一緒にいるために土地勘がなさそうな気もするが、目の前のことをやる。

女に逃げられたようにも見える義治。でも、なんだかかっこよく見えてきた。

お徳については、流れものの2人の世話をやきながら、子供を育て、ふらっと帰ってきた伝七を何事もなく受け入れる。ものすごく怒るか、ものすごく喜ぶか。なんてことを想定したが、さらりと受け入れる。この辺りの懐の深さ。かっこよく見えます。だけど刺殺されたとき、その場ではへたり込むだけだったが、犯人の女を見るなり現実的になってくる。人目を憚らず嗚咽。此処で伝七への思いが待ち焦がれていたものと印象づける。出番とすれば、脇役の轟さんにみえるが、要所要所できっちり印象を残してる。


泣き崩れているお徳を見ながら義治と蔦枝は何かを悟ったような感じ。だろうね。一緒にいるといないとでは『一緒にいる』を選択しないといけないよな。きっとあのアイコンタクトで会話していたんだと思う。

登場した人物らの裏には不安定な世の中だけど生きてやる。そんなものが感じられた作品だった。当時は2人の恋愛観と洲崎という街との対比、自分たちとお徳夫妻、蔦枝と玉子、義治と成金。コレらの対比が見た方の見た時の自分と照らし合わせて楽しんだ映画だったのではないか?なんて思うのである。


ま、一度ロケ地を散策してみようと繰り返しながら思ったのであった。



そんな感じ


合格