高校時代ハマった洋物ゲームを何十年ぶりにプレーして全ステージをクリア。

 

 

 

 

バックで流れている音楽は、第一次世界大戦を扱った古い航空映画を彷彿させる。

 

 

 動画の序盤は背面姿勢からのインメルマン宙返りや逆インメルマン宙返りなど、説明書や攻略本には一切載っていない、

 

おそらく、世界の誰もやった事が無いであろう前人未到の曲技飛行を実演してみた(空戦中に)。

 

その間、敵機は一切無視。

 

何故、攻略本に載っていない曲技をインターネットのように世界中から情報を得られる情報媒体が何も無かったあの時代に高校生の僕が出来たのか?

 

その理由は2つ。

 

理由の一つは当時、高校生だった僕は、既に航空力学の勉強をかじっていたから。

 

※ブレイクダンスで物理の法則を体感できていたから、物理学、力学的なジャンルの勉強が好きだった。一方、航空力学の法則を強大な推進力である程度ねじふせてしまう力技のジェット機には興味が無かった。

 

もうひとつの理由は、このゲームが子供のゲームにもかかわらず、航空力学を無視しないで制作されていたから。

 

通常、フライトシミュレーターのゲームは、たとえ、本格派を謳うPC版であっても航空力学はあまり重視されずに作られていることが多い。

 

航空力学を忠実に再現すると、ゲームの難易度が極端に上がり、難し過ぎてプレーヤーが離れてしまうからだ。

 

ましてやプレーヤーの大半が子供のスーファミであったら尚更。

 

しかし、制作チームには、こだわりがあったのだろう。

 

本物にできるだけ近づけたいという。

 

そして、できあがったこの作品は、実機に乗って航空力学を体で覚えた今の僕がプレーしてみても「お見事!」の一言に尽きる。

 

 この時代の16bitゲームにしては、実に見事に操縦する戦闘機が航空力学的な動きをする。

 

たとえば失速前のバフェッティングや、どんな速度においてもcritical angle of attackを越えた時には失速するなど、航空機の失速特性を特に見事に再現している。 

 

おそらく制作グループの中に飛行機乗りがいると思う。 飛行をわかっている人間が。

 

 スーパーファミコンのフライトシミュレーターの中で、限りなく実機に近い感覚を味わえるフライトシミュレーターを挙げるとすれば、このゲーム。

 

スカイミッションの裏箱と広告。

 

 

当時、高校生だった僕は、この文面から航空浪漫を感じた。

 

(そうそう!コレだよ、コレ!って。)

 

僕がロマンを感じるのは、この時代から第二次大戦までの航空機。

 

当時、年配の方以外、誰も理解してくれなかったけど。

 

今見てもThis is it!

 

あの時代にコレを作った人たち、センス良過ぎ!