金曜日の午前
けたたましいサイレンの音
表に出てみれば 既に多くの消防車だ
隣の若旦那が自転車で帰ってきた
「お風呂屋さんから 煙がでちゃって」
暫くして まだけたたましいので
出てみれば もうもうと煙が
よし 自転車で出動
こっちは通れない
裏から回れば
猛烈な火の勢い
ここは地元の銭湯 「梅の湯」
いや~ ここは古いよ
風情ある伝統的な宮造り銭湯
近年の銭湯はスパとなり ビル内にあったり
とか そこへいくと この伝統的宮造りは
貴重な文化財だな
外国人に好まれそうな
俺がもの心ついたころにはもうあった
まったく記憶は無いがガキの頃 数回は
行ったことがある筈
昭和の時代 "銭湯" は地域のコミュニティ-だった
言わば サロン
「時間ですよ」 という昭和のドラマがあった
下積みの長かった森光子が
このドラマで一躍 国民的大女優になった
* * * * *
夜になっても まだ消防車の車列
真っ黒に汚れた 煤、汗まみれの消防隊員
声を掛けたくなるよ
「御苦労さまです」
* * * * *
今朝 ウオーキング途中行ってみた
正面入口の 唐破風屋根だけ残り
後は全焼してました
ア~ツ
永い歴史のある 「銭湯」
その朝 そばを通った時には
いつもと変わらぬ”朝”だった筈が
その数時間後には 永い歴史は
消失してしまいました
「宮造り銭湯」
勝手なもんだが 行っとけば良かったな
今日もまだ 現場検証やってます
87歳のご主人は不明らしいが
これだけの火災で近隣に延焼しなかったのは
幸いでした
消防隊員の皆様 本当にご苦労様でした